『愛のコリーダ』 (あいのコリーダ、仏語 L'Empire des sens、英語 In the Realm of the Senses)は、1976年公開の日本・フランス合作映画。大島渚監督、藤竜也、松田暎子主演。
制作プロダクションのノートによると、『本作は日本初のハードコア・ポルノとしてセンセーショナルな風評を呼んだ』としている。題名の「コリーダ」はスペイン語で闘牛を意味する「Corrida de toros」からとっている。フランス語の題名 L'Empire des sens (官能の帝国)は、ロラン・バルトによる日本文化論 L'Empire des signes (邦題 『表徴の帝国』)にちなむ。
昭和史に残る「阿部定事件」を題材に、男女の愛欲の極限を描く。作品内容は神代辰巳監督の 『四畳半襖の裏張り』 (1973年)に大きな影響を受けており、大島自身も制作に当たって一番参考にした作品であることを認めている。
映画では主に藤竜也(吉蔵役)と松田暎子(定役)の性的シーンはすべて無修正であり、二人の陰部が無修正で写されているシーンもあるため、日本国内では大幅な修正が施されて上映されたが2000年に「完全ノーカット版」としてリバイバル上映された。
简介
《感官世界》(日语:愛のコリーダ,法语:L'Empire des sens,英语:In the Realm of the Senses),1976年上映的官能电影,由大岛渚执导。本片包含大量由演员(松田英子、藤龙也)真实演出的性爱场景,是日本电影史上第一个这种类型“本番”电影。当时在日本国内放映的是大幅审查删节的版本,但未经删节修正的“完整版”2000年在日本重映。
濡れ場シーン
映画では出演者の裸や性行為といった性的シーンが度々出てくるが、それらはすべて性器も無修正で描写されている。そのためこれらのシーンはカットされ、前述のように日本国内では大幅な修正で上映された。主な性的シーンは以下のとおりである。
- 吉蔵(藤竜也)と女将・トク(中島葵)が部屋で性交に及ぶ(アンダーヘアは確認できるが、結合部は見えない)。
- 外で陰茎を露出したまま眠っていた老乞食(殿山泰司)に、子供たちが雪玉を投げている。
- 定が吉田屋の廊下を歩いているとき老乞食が現れ、定の陰部を見たいと懇願し、定は外に出て陰部を見せる。老乞食は陰茎を出して手でしごくが勃起せず、彼女は諦めるよう促す(松田暎子のアンダーヘアは確認できるが、膣までは見えない)。
- 夜、吉蔵が飲んでいる座敷へ酒を運んだ定に吉蔵から性交を求められ、吉蔵が陰茎を見せて定が上に乗る(女性上位で結合部は見えないが、藤竜也の勃起した陰茎が確認できる)。
- 場所を変えて吉蔵と定が性交を行う。吉蔵が定から離れて、ソファーに仰向けになったところに定が吉蔵の陰茎をくわえ、フェラチオをほどこす。そして吉蔵はあまりの快感に耐え切れず、ついに定の口内に精液を放つ。定はゆっくり吉蔵の陰茎から口を放す。恍惚の表情で吉蔵を見つめる定の口からは吉蔵の精液が滴る(松田暎子が藤竜也の陰茎をフェラチオするシーン、口内射精するシーンで藤竜也の陰茎が確認できる。松田暎子は着物を着ているので膣は見えない)。
- トクが定に水を交換する仕事を指示して、定が水を換えて戻ると、トクは吉蔵と性交に及んでいた(藤竜也、中島葵とも全裸であるが、陰部等は一切見えない)。
- 吉蔵と定が待合「みつわ」へ行き、性交をするため裸になる(二人とも陰部は見えない)。
- 吉蔵と定が料亭「田川」で祝言の宴を開き、芸者たちが見ている前で性交を始める。芸者たちは一人の芸者をからかい、着物を脱がせ裸にして膣に鳥の置物を挿入させる(芸者役女性の全裸、膣が確認できる)。
- 宴が明けても定が吉蔵の陰茎を握っていて、再び二人が性交に及ぶ(藤竜也の陰茎が確認できる)。
- 定が出掛ける準備をしていると、吉蔵は「田川」のおかみ(松井康子)の前で性交を始める。性交後全裸の吉蔵が定の長襦袢を羽織って家に帰る(性交中の二人の陰部は見えない。藤竜也が長襦袢を着て外を駆け出しているのは、前がはだけた状態である)。
- 定は校長と市会議員をしている大宮(九重京司)の元を訪れて布団に入り、彼の上に乗る(背面からの松田暎子の膣が見える)。
- 待合「満佐喜」吉蔵と定が性交をする。性交後の食事で定の膣に吉蔵がゆで卵を挿入する。定が必死になってゆで卵をだして吉蔵にからかわれた思いをぶつける(松田暎子の膣が確認できて、ゆで卵の挿入がはっきりと見える)。
- 待合「満佐喜」に戻った吉蔵が定に責められ、吉蔵の陰茎を包丁で切ろうとする行動を見せる(藤竜也の陰茎が確認できる)。
- 定が吉蔵の上に乗り、陰茎を出して自分の膣に入れる。持っているひもで吉蔵の首を絞めながら腰を動かす。一度は首を絞めるのをやめたが、再度吉蔵の上に乗りひもで首を絞めることで吉蔵はぐったりとなる(松田暎子が自分の膣に藤竜也の陰茎を挿入するシーン、腰を上下に動かすシーンで性交を行っていることが確認できる)。
他に男女の幼児が丸裸ではしゃぐシーンもある。
上記のうち、特に官能的なものは、藤竜也の首をひもで締めるシーンで二人の性交している結合部が映し出される。作品内では性交に及ぶシーンがいくつかあるが、膣に陰茎が挿入されている画が映し出されているのはこのシーンのみである。また、ゆで卵を膣に挿入するシーンでは、膣のアップが映し出された瞬間に藤竜也がゆで卵を挿入する。挿入した直後にカメラが上に移動すると松田暎子の顔が映し出されるので、松田暎子本人の膣であることがわかる。中でも口内射精シーンは松田暎子が藤竜也の陰茎をフェラチオするシーンがしばらく続き、そして口内射精の瞬間に藤竜也の陰茎を深く咥え込んだ松田暎子の顔がアップで映し出されると、喘ぐような声を出して徐々に顔を上げていき、陰茎から口を放す寸前には藤竜也も喘ぐような声を発する。そして陰茎から口を放すとともに、松田暎子の口から藤竜也が発射した精液が滴り落ちて笑みを浮かべるという非常に官能的なシーンがある。