物語
1【僕の殺したい妻】
≪前編≫
資産家の娘・真理亜(木村佳乃)と結婚し、遺産でカフェをオープンした望月幸平(伊藤英明)は誰もがうらやむ生活を送っていたが、家庭に息苦しさを感じ、愛人の北里杏南(相武紗季)と真理亜の殺害を企てるほど妻への愛情も冷めていた。真理亜を殺す決意をした幸平が毒入りワインを持って帰宅すると真理亜の姿はなく、血痕と身代金を用意しろというメッセージが…。翌朝、向かいの鯨井和樹(高橋一生)・有希(キムラ緑子)夫婦に血がついた真理亜の爪が送りつけられる。幸平だけは手を汚さず望みが叶ったと一人ほくそ笑み、捜査にあたる相馬誠一郎(佐藤隆太)は夫の犯行を疑う。やがて、幸平の車から真理亜の血痕が検出され…。
≪後編≫
犯人から届いたDVD、そこに映っていたのは、血に染まり汚れた白いワンピースを着た真理亜(木村佳乃)だった。その頭はかすかに動いている。今度こそ妻を助けたいと改心した幸平(伊藤英明)は、犯人の指示通り身代金を用意。世間の注目を集めるなか、ゴミ袋に入れた2億円を担ぎ指定された場所へと急ぐ。翌日、相馬(佐藤隆太)ら警察は、幸平が仕込んだ毒入りワインの空き瓶を押収していた。毒物を抽出した疑いで、杏南(相武紗季)も取り調べを受ける。その後真理亜の無事を知らせる便りも届かないまま、妻殺害の容疑をかけられた幸平は失意のあまり…。