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あが・る【上がる・挙がる・揚がる・騰がる】🔗🔉

あが・る【上がる・挙がる・揚がる・騰がる】 用例引き A 人がある場所に上がる 六階へ上がる㊀①・岸に上がる㊀⑥・座敷に上がる㊀⑧・舞台に上がる㊀⑩・お届けに上がる㊀⑪ B ものが上がる 手が上がる㊀②・花火が上がる㊀③・幕が上がる㊀④ C 程度が上がる 初段から二段に上がる㊀⑬・気温[成績]が上がる㊀⑭・基本給が上がる㊀⑮ D その他 三人の名前が挙がる㊀⑯・利益が上がる㊀⑰・歓声が上がる㊀⑱・天ぷらが揚がる㊀㉑・夕立が上がる㊀㉕・仕事が上がる㊀㉖・人前に出るとあがる㊀⑳・安く上がる㊀㉘・たんと上がってください  〘動五〙  ㈠  〘自〙  ❶ 〖上・揚〗人・動物が低い所から高い位置に移る。のぼる。 「エレベーターで一階から六階 に/へ━」 「階段を━」 「椅子いすに━・って書棚の本を取る」 「空高くひばりが揚がる」 「丘の上に駆け━」 表現「上のぼる(登る・昇る)」は「山道を走って登る」のように経過(経由点)に注目して、「上がる」は本来一気に高くなる意で、「はしごをのぼって屋根にあがる」など、高くなった結果(到着点)に注目していうことが多い。→のぼる① ❷ 〖上・挙〗体の一部分が高い位置に移る。 「怒るとすぐに手が━」 「四十肩で手[腕]が━・らない」 「『賛成!』と、勢いよく手が挙がる」 「〔相撲で〕あごが━・って上体が起きる」 「先輩に頭が━・らない」 「機体の機首が━」 「起き━・立ち━・伸び━」 ❸ 〖上・揚〗物が空間を動き進んで高い位置に移る。 「熱気球が空中を━・ってゆく」 「炎ほのお[狼煙のろし・火の手・噴煙・しぶき・跳ね・花火]が━」 「日章旗が揚がる」 「凧たこ揚がる」 ❹ 〖上・揚〗持ち上げられたり巻き上げられたりして物が高い位置に移る。 「幕[ブラインド・軍配・遮断機]が━」 ❺ 〖上〗《「━・っている」の形で》釣り合いを失って、一方が高い位置にある。つり上がっている。 「右の肩が少し━・っている」 ❻ 〖上・揚〗水上・水中から陸に移る。 「海兵隊が上陸用舟艇で岸に━」 「ウミガメが浜に━」 「陸おかに━・った河童かっぱ」 「風呂ふろから━」 表記上陸する意では、「揚がる」とも。 ❼ 〖上・揚〗魚が漁獲されて陸に上げられる。また、物が水中・海底から陸に引き揚げられる。 「今日はマダイが五匹━・った」 「港には寒ブリが続々と揚がって(=水揚げされて)いる」 「沈没船から金銀財宝が━」 ❽ 〖上〗室内に入る。 「遠慮なくお━・り下さい」 「座敷に━・って待つ」 「教室内には土足で━な」 ❾ 〖上・揚〗遊郭に入って遊ぶ。登楼する。 「妓楼ぎろうに━」 表記「〈登楼〉る」とも当てる。 ❿ 〖上〗演じるために周囲より一段高くしつらえられた所に移る。 「証言台に━」 「舞台[土俵・リング]に━」 ⓫ 〖上〗「行く」「訪ねる」の謙譲語。行ったり訪問したりする先の人物を高める。伺う。参上する。 「今すぐお宅にお届けに━・ります」 ⓬ 〖上〗京都の市内で、北へ向かって行く。 「先斗町を少し━・った所」 ◇御所が町の北部にあったことから。 ⓭ 〖上〗上の段階や等級に進む。特に、(上の)学校に進む。 「初段から二段に━」 「係長から課長に地位が━」 「五番から二番に順位[格付け・ランキング]が━」 「高校から大学に━」 「六歳で小学校に━」 ⓮ 〖上〗今までより物事の程度が高くなる。 「投票率が五パーセント━」 「気温[脈拍]が━」 「質[能率・評価・調子]が━」 「スピード[ペース・ピッチ]が━」 「成績[レベル]が━」 「腕前が━」 「貯水池の水位が━」 ⓯ 〖上・騰〗値段や給料が高くなる。 「物価[学費・家賃・基本給]が━」 ⓠ 〖挙〗はっきりと目立つ形で名前や事柄が掲げ示される。 「有力候補として三人の名前が━・っている」 「ベストテン[ブラックリスト]に名前が━」 「優勝候補の下馬評げばひょうに━」 「証拠[ねた]が━」 「非難のやりだまに━」 ⓡ 〖上・挙〗はっきりと目立つ形で好ましい結果が生み出される。 「毎月アパートから家賃が━」 「利益[効果]が━」 ⓢ 〖上・挙〗感動の声や意気込みなどが勢いよく起こる。わき上がる。 「歓声[悲鳴・笑い声・鬨ときの声]が━」 「あちこちで不満の声が━」 「気勢[士気・意気]が━」 表記一般には「上」。意味を強めて「挙」とも。 ⓣ 〖挙〗検挙される。 「犯人[被疑者・星]が━」 ⓤ 〔血が頭に上がる意から〕緊張が過ぎて平常心を失う。 「人前に出ると━」 「入試では━・って失敗した」 表記「〈逆上〉る」とも当てる。 ㉑ 〖揚〗食材が熱い油で煮られる。また、そのようにして揚げ物ができる。 「エビがからりと━」 「天ぷら[豚カツ]が━」 ㉒ 〖上〗神仏に供えられる。 「お供え[線香]が━」 ㉓ 〖上〗使用人として仕える。奉公に出る。 「お屋敷[宮中・大奥]に━」 ㉔ 〖上〗《「名が━」などの形で》有名になる。 「新進作曲家として名が━」 「一夜にして文名が━」 ㉕ 〖上〗続いていた現象が終わりになる。終わる。 「夕立[梅雨・生理]が━」 「脈が━(=絶命する)」 ㉖ 〖上〗仕事が終わ(って作品ができあが)る。 「仕事が━・ったら映画に行こう」 「工事は一か月で━予定だ」 「一八ホールをイーブンパーで━」 「あと三日もすれば原稿が━」 「染め物がきれいに━」 ㉗ 〖上〗稽古けいこ事などで、一つの作品を習い終わる。 「一年がかりでやっと初級が━・った」 ㉘ 〖上〗ある金額(特に、安い金額)の費用で済む。まかなえる。 「引っ越しは五万円で━・った」 「夜行にするともっと安く━」 ㉙ 〖上〗双六すごろくなどで、駒こまが最後の場所に到達して勝負に勝つ。また、トランプ・マージャンなどで、役がそろったり手札がなくなったりして勝負が決まる。 「真っ先に━」 「満貫マンガンで━」 ㉚ 〖上〗魚・貝などが死ぬ。また、植物が枯れる。 「赤潮で魚介が━」 「草木が━」 ◇魚が死んで浮かび上がってくることから。 ㉫ 〖上・揚〗死体が水中から浮かび出る。浮き上がる。浮く。 「水死体が━」 ㉼ 〖上〗機械の機能が停止する。だめになる。 「車のバッテリーが━」 ㈡  〘他〙 〖上〗「食べる」「飲む」「吸う」の尊敬語。召し上がる。 「たんと━・ってください」 「お父様はお酒を少々━・っただけでした」 ㈢ 《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》 ❶ 〖上〗その動作が終わる。 「でき━・焼き━・炊き━・編み━」 ❷ 〖上〗その動作・作用が極点にまで達する。すっかり…する。 「震え━・のぼせ━・縮み━」 「晴れ━・干━」 ◆㊀②④⑤⑫⑭⑮㉒㉓⇔下がる ㊀①②④⇔下りる ㊀①⇔下る 表記「上」は広く一般に、「挙」ははっきりと目立つように示す意で、「揚」は(するすると)高く掲げる、(ふわふわと)浮かべる、陸上に移すなどの意で使う。「騰」は値段が高くなる意で好まれるが、やや特殊。他動詞「あげる」の場合も同じ。 可能上がれる 「やっとのことで一軍に上がれた」 [名]上がり 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖行く‖いく 大分類‖移動‖いどう 中分類‖上下‖じょうげ 大分類‖飲食‖いんしょく 中分類‖食べる‖たべる 大分類‖仕事‖しごと 中分類‖昇進‖しょうしん 大分類‖終わる‖おわる 中分類‖終了‖しゅうりょう

明鏡国語辞典 ページ 51 での上がる単語。