に‐し‐て‐も
〘連語〙
❶ 《体言に付いて》それ以外の場合であっても同様である意を表す。
「息子━初めから学校が嫌いだったわけではない」
❷ 《体言、形容動詞の語幹、動詞・形容詞の終止形などに付いて》かりにそうであったとしても。
「たとえ冗談━許せない」
「忙しい━連絡くらいは入れてください」
❸ 《「A━B━」の形で》同類のものを並べ上げて、どちらの場合でも適合する意を表す。…にしろ…にしろ。…にせよ…にせよ。
「やる━やめる━私に知らせてくれ」
❹ 《疑問詞や疑問詞を伴う語に付いて》どの場合も例外なく。
「いずれ━早くしたほうがいい」
「何をする━初めが肝心だ」
「どこで暮らす━故郷は忘れない」
◆連語「にして」+副助詞「も」。
表現「にしろ」「にせよ」「にしたって」「にしたところで」「にしたところが」「にしてみても」などとも。
明鏡国語辞典 ページ 4680 での【にしても】単語。