石狩湾
(いしかりわん)
北海道中西部、日本海に面した湾。小樽{おたる}市高島岬から浜益{はまます}村愛冠{あいかっぷ}岬に至る約80キロの海岸線をもって北に開いている。小樽市から石狩市望来{もうらい}までは砂浜で、それから北は段丘崖{がい}や山脚が海に迫る岩石海岸である。この砂浜の内側に数行の浜堤列がみられ、縄文期の海進後の海岸線の段階的前進を示している。石狩市と小樽市の境界付近に石狩湾新港が建設された。小樽市高島、石狩市望来、厚田{あつた}村には小漁港があるが漁獲量は少ない。石狩湾の潮流にはいくつかの渦流{かりゅう}があって複雑になり、ここに小低気圧が発生すると、夏は局部的な大雨になり、冬は平地部に大雪を降らせることが多い。 <奈良部理>
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