西天竜用水🔗⭐🔉振
西天竜用水
(にしてんりゅうようすい)
長野県南部、伊那{いな}盆地にある灌漑{かんがい}用水路。延長26キロ。諏訪{すわ}湖に近い天竜川から取水し、天竜川右岸の段丘上を流れ伊那市街に及ぶ。段丘上はかつては木曽{きそ}山脈から流出した土砂がかぶさり、大部分は原野のまま放置され、一部が畑地化されていたにすぎない。1928年(昭和3)の用水路の完成で、原野の約1200ヘクタールが水田化された。日本の用水路の代表的なものの一つで、水田面積に応じて配水をするなどきわめて合理的にできている。 <小林寛義>
西ドイツ🔗⭐🔉振
西ドイツ
(にしどいつ)
West Germany
第二次世界大戦後、ドイツは東西二つの分裂国家となったが、そのうちの西側のドイツ連邦共和国の略称。1990年10月、東ドイツを併合して、ドイツは統一国家となった。→ドイツ
西土佐(村)🔗⭐🔉振
西土佐(村)
(にしとさ)
高知県南西部、幡多{はた}郡の村。四万十{しまんと}川の中流にあたり、西部と北部は愛媛県に接する。1958年(昭和33)江川崎{えかわさき}、津大{つだい}の2村が合併して成立。JR予土{よど}線、国道381号が通じる。林野率90%の山間地で、耕地率は2〜3%にすぎない。林野のうち32%を占める国有林は、四万十川右岸の支流黒尊{くろそん}川流域を中心に展開、原生林もみられ、県鳥のヤイロチョウ生息地。用材、パルプ材のほかシイタケ生産も盛ん。中心集落江川崎は、予土線開通(1974)まで宇和島線の終着駅をなしたように、古来、南予から土佐への入口にあたり、経済、文化的に南予との関係も強い。昭和初期まで四万十川の水運があり、薪炭などが河口の下田{しもだ}港(中村市)へ積み出された。人口4061。 <大脇保彦>
【地】2万5000分の1地形図「江川崎」「口屋内{くちやない}」「御内{みうち}」
【本】『西土佐村史』(1970・西土佐村)
日本大百科 ページ 48085。