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特殊学級🔗🔉

特殊学級 (とくしゅがっきゅう) 障害児教育は特殊教育ともよばれ、一般に特殊教育諸学校(盲・聾{ろう}・養護学校)で行われるが、特殊学級は、軽度の心身障害児童・生徒を教育するために、小学校や中学校に設置されている学級をいう。知的障害、肢体不自由、身体虚弱、弱視、難聴、言語障害および情緒障害の児童・生徒を対象としている。特殊学級の定員は8名が標準であり、きめの細かい指導が行えるよう、少人数で編成される。しかし、学級の構成員は多学年にまたがっていることが多く、障害の種類や程度によっては一斉指導が困難である。指導にあたっては、治療的指導、教科補充指導、独自の教科内容による指導など多様な内容について専門教師が担当する。  特殊学級の指導方式を大別すると、特殊学級内での授業が大部分である固定式特殊学級方式と、大部分の授業は通常の学級で受けているが部分的に必要な指導を特殊学級で受けている資料室方式(巡回教師方式を含む)との二つの方式がある。さらに、特殊学級とは別に「通級による指導」が制度化され1993年度(平成5)から実施された。「通級による指導」とは「普通学級に籍を置きながら各教科等の指導は主として通常の学級で受けながら、心身の障害の状態等に応じた特別な指導を特殊学級で受ける」ものである。固定式特殊学級の対象としては主として知的障害の児童・生徒が想定され、この「通級による指導」は、言語障害、情緒障害、難聴、弱視等の児童・生徒がその対象となっている。全国的には特殊学級数は「通級による指導」の制度後も減少していないが、少子化等に伴い特殊学級在籍者数は漸減している。ちなみに、統計上特殊学級の障害種別は、知的障害、情緒障害、言語障害、弱視、難聴等があるが、「通級による指導」には知的障害の種別はない。  なお、固定式の特殊学級の児童・生徒が通常の学級で一部の教科やホームルーム活動をともに行う交流教育は、経験を広め、社会性を養い、好ましい人間関係を育て、障害児への理解を深める上からも意義のあることで、特殊学級の運営において重要である。→交流教育 →障害児教育 <瀬尾政雄>

日本大百科 ページ 45544