タイセイ🔗⭐🔉振
タイセイ
(たいせい)
【漢】大青
【学】Isatis indigotica Fortune
アブラナ科の多年草。中国原産。葉に藍{あい}色染料のインジゴindigoを含み、タデ科のタデアイなどとともに、染料植物の一つである。茎は直立し、高さ90センチ。葉は粉白緑色で互生し、長楕円{だえん}形で、基部は耳状で茎を抱く。初夏、枝先に総状花序を出し、小さな黄色の十字花を多数つける。果実は軍配団扇{うちわ}状で、1個の種子がある。かつて栽培されたが、収量が低いため今日ではほとんど用いられていない。近縁種のホソバタイセイはヨーロッパや西南アジア原産の二年草。その栽培品種の葉は野生種に比べるとやや広く、タイセイほどではないがかつてはかなり栽培された。→アイ <星川清親>
大成(町)🔗⭐🔉振
大成(町)
(たいせい)
北海道南西部、檜山{ひやま}支庁管内の町。日本海に臨む。1955年(昭和30)久遠{くどお}、貝取澗{かいとりま}の2村が合併し大成村となり、66年町制施行。国道229号が通じ、道の駅「てっくいランド大成」が整備されている。遊楽部{ゆうらっぷ}岳(1276メートル)の西斜面にあたり、臼別{うすべつ}川、貝取澗川などの小河川が西流する。漁業が主産業でマス、イカ、スケトウダラなどを漁獲し、温泉熱利用の町営アワビ種苗供給センターがある。道南霊場太田神社、貝取澗温泉、臼別温泉、常盤{ときわ}温泉があり、大成町国民温泉保養センター「湯とぴあ臼別」や貝取澗渓谷遊歩道が整っている。海岸一帯は檜山道立自然公園の一部で奇岩「親子熊岩」などが見られる。人口2919。→檜山(支庁) <瀬川秀良>
【地】2万5000分の1地形図「遊楽部岳」「貝取澗」「熊石」「後志太田{しりべしおおた}」「久遠」
【本】『大成町史』(1984・大成町)
【URL】[大成町] http://www.host.or.jp/net/taisei/index.html
日本大百科 ページ 38187。