大?🔗⭐🔉振
大?
(たいきん)
テーグム
朝鮮の伝統的楽器で、竹製の横笛。『三国史記』に中?、小?とともに記載された新羅三竹{しらぎさんちく}の一つで、三国時代(4〜7世紀中期)からすでに存在していた。長さ約80センチ、径約3センチ、吹口{ふきぐち}と6個の指孔のほか、管端に七星孔という音律調律用の穴が数個ある。また、指孔と吹口の間に清孔とよばれる穴があり、ここに竹紙(タケやアシの内皮膜)を貼{は}る。二オクターブ半の音域をもち、低音域の音色は柔らかく荘重、高音域は竹紙の微妙な振動により、澄んだ多様な音色を出す。正楽{せいがく}(広義の雅楽)大?と、制度は同じで筒音{つつね}が長二度高い民俗楽用の散調{さんじょう}大?の2種があり、器楽合奏、歌曲や舞踊の伴奏、また独奏楽器としても広く用いられている。 <志村哲男>
日本大百科 ページ 37979。