釜師🔗⭐🔉振
釜師
(かまし)
鉄の鋳物の茶釜{ちやがま}(茶の湯釜)を生産する職人。茶釜師ともいう。中世の14世紀には京三条釜座{かまんざ}、天明{てんみよう}(栃木県佐野市)、芦屋{あしや}(福岡県芦屋町)が主生産地であったが、15世紀から茶の湯の盛行により需要が増加し、釜座の茶釜の鋳物師{いもじ}をとくに釜師といった。近世の17世紀では江戸や盛岡、仙台、山形、金沢、桑名などでも生産された。居職{いじよく}で、工具は鋳物師と同じである。釜屋は釜師のことでもあったが、茶釜などを釜師から仕入れて販売する商人をさすことが多かった。近代からは需要は少なくなり、盛岡などでは実用的な鉄瓶とともに製作されているが、かつての釜師は少数の美術的な作風の工芸作家となった。 <遠藤元男>
カマシア🔗⭐🔉振
カマシア
(かましあ)
Camassia
ユリ科ヒナユリ属の総称で、秋植え球根草。強健で耐寒性が強く、切り花や花壇用とする。代表種のクシッキーは北アメリカ北西部原産で、葉は約45センチで地際より数枚斜上する。5月に花茎が1メートルくらい伸び、淡青色の星状花を多数開く。またエクスレンタは北アメリカ東部の原産で、高さ約30センチ、濃青色の花が十数花まばらに開く。半日陰地に深さ10センチくらいに植える。乾燥を嫌い土壌湿度を好むが、水がたまる所ではよく育たない。 <平城好明>
日本大百科 ページ 13144。