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石井桃子🔗🔉

石井桃子 (いしいももこ) (1907― )児童文学作家。埼玉県浦和に生まれる。日本女子大学卒業後、文芸春秋社勤務のかたわら翻訳に携わる。第二次世界大戦の激化とともに、同社を退き、敗戦直後から宮城県で農業に従事。その経験が『山のトムさん』(1957)に結実した。1950年(昭和25)「岩波少年文庫」の編集に参加、以後多数の世界名作を紹介した。54年退社し、渡米し図書館活動に触れる。帰国後著述、翻訳、文庫活動に専念。代表作に『ノンちゃん雲に乗る』(1947)、『三月ひなの月』(1963)、翻訳には『クマのプーさん』(1940)、『楽しい川べ』(1963)ほか多数の名訳がある。ほかに自伝『幼なものがたり』(1981)、長編小説に『幻の朱{あか}い実』(1994)がある。97年芸術院会員となる。おもな受賞歴は次のとおり。第1回芸術選奨文部大臣賞―『ノンちゃん雲に乗る』(1951)、菊池寛賞(1953)、伊藤忠記念財団第1回子ども文庫功労賞(1984)、芸術院賞(1993)、読売文学賞―『幻の朱い実』(1995)→ノンちゃん雲に乗る <猪熊葉子> 【本】清水真砂子著『石井桃子』(『講座日本児童文学8 日本の児童文学作家3』所収・1973・明治書院) ▽清水真砂子著『使命感と自己解放のあいだで』(『子どもの本の現在』所収・1982・大和書房)

日本大百科 ページ 3531 での石井桃子単語。