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石井十次🔗🔉

石井十次 (いしいじゅうじ) (1865―1914)社会事業家。孤児院の創始者。日向{ひゅうが}国(宮崎県)高鍋に生まれる。1884年(明治17)岡山県甲種医学校在学中にキリスト教に入信。流浪の貧者の子を預かり養育したことを契機に孤児救済を決意、87年岡山孤児院を創設した。医学を断念、孤児をして働きつつ学び独立させるため、活版部、機業部などの作業場を設ける一方、小学校を付設し、児童の成長段階に応じた保護教育体制を整えた。94年には宮崎県茶臼原{ちやうすばる}に開墾農場を設け、1911年(明治44)岡山孤児院を移し、院児の労働によって完全に独立することを宣言した。また「無制限収容」を宣言、1906年には、東北の大飢饉{ききん}による孤貧児800余名を加え、1200人の院児を擁した。晩年には都市スラムでの救済事業として、大阪南部に同情館、夜学校、保育所を開設した。実業家の大原孫三郎は彼の支援者。石井記念友愛社『石井十次日誌』(1956〜64)がある。 <伊藤和男> 【本】柴田善守著『石井十次の生涯と思想』(1964・東京春秋社)

日本大百科 ページ 3527 での石井十次単語。