スズバチ
(すずばち)
【漢】鈴蜂
【学】Eumenes decorata
mason wasp
昆虫綱膜翅{まくし}目ドロバチ科Eumenidaeに属する昆虫。黒色で体長20〜30ミリのドロバチで、体には橙黄{とうこう}色の美しい斑紋{はんもん}がある。腹部第一節は細長く、第二節以下が丸く膨れていて鈴を思わせるのでスズバチの名がある。日本全土に普通で、台湾、中国など近隣諸国にも広く分布する。泥で器用に壺{つぼ}状の巣をつくり壁などにくっつけている。シャクトリムシを狩って巣に詰め、幼虫の餌{えさ}とする。卵は巣(壺)の天井に糸でつり下げられる。 <平嶋義宏>
日本大百科 ページ 34123 での【スズバチ】単語。