たい【鯛】(たひ)🔗⭐🔉振
たい【鯛】(たひ)
1 タイ科に属する海魚の総称。全長三〇〜九〇センチメートル。体は楕円形で著しく側扁する。頭と口が大きく体色は赤みを帯びるものが多い。ふつうは、淡紅色で体側に青色の小斑点の散在するマダイをさす。姿が美しく美味なので日本料理では魚の王として重用し、「めでたい」に通じることから古くから祝いの料理に供する。マダイの代用にするチダイ、キダイのほかヘダイ、クロダイなど種類が多く、背びれにある軟条の数や形などによって分類される。日本近海でとれ、特に瀬戸内海に多い。
2 大きな利益やすばらしい財宝などのたとえ。「海老で鯛を釣る」などの形で用いる。
3 (膝に1を抱えているところから)えびすの異称。
●鯛の尾より鰯(いわし)の頭(かしら)
大きな団体の属員になるよりは、小さな団体でも、そのかしらとなることのほうがよいということ。鶏口となるも牛後となるなかれ。
●鯛の尾より鰯(いわし)の頭(かしら)🔗⭐🔉振
●鯛の尾より鰯(いわし)の頭(かしら)
大きな団体の属員になるよりは、小さな団体でも、そのかしらとなることのほうがよいということ。鶏口となるも牛後となるなかれ。
た‐い【田井】(‥ゐ)
田にひく水をためるところ。
たい‐あみ【鯛網】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐あみ【鯛網】(たひ‥)
巻網の一種。鯛の群れを包み込んで捕獲するのに用いる網。鯛縛り網。《季・春》
たい‐ぐるま【鯛車】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐ぐるま【鯛車】(たひ‥)
小児のおもちゃ。はりこの鯛に車をつけて、引くようにしたもの。
たい‐せんべい【鯛煎餅】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐せんべい【鯛煎餅】(たひ‥)
鯛の肉をすりつぶして、小麦粉などにまぜて鯛の形に焼いた煎餅。房州地方の名産。
たい‐ちゃ【鯛茶】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐ちゃ【鯛茶】(たひ‥)
=たいちゃづけ(鯛茶漬)
たい‐ちゃづけ【鯛茶漬】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐ちゃづけ【鯛茶漬】(たひ‥)
鯛の刺身に醤油、紫蘇の実などを添え、熱い飯の上にのせ、茶をかけたもの。
たい‐ちり【鯛ちり】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐ちり【鯛ちり】(たひ‥)
鯛の切り身を豆腐や野菜とともに鍋で煮て酢醤油などをつけて食べる料理。
たい‐の‐うら【鯛ノ浦】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐の‐うら【鯛ノ浦】(たひ‥)
千葉県南東部、天津小湊町にある内浦湾の一海域。鯛の群生地で、日蓮誕生のときに大きな鯛が海上に飛びはねたという伝説から、鯛の禁漁区となる。天然記念物。妙ノ浦。
たい‐の‐え【鯛の餌】(たひ‥ゑ)🔗⭐🔉振
たい‐の‐え【鯛の餌】(たひ‥ゑ)
1 「ゆむし(
)」の異名。
2 ウオノエ科の節足動物。体長約二〜四センチメートルで雌の方が大きい。体は扁平な楕円形で板状の体節からなる。全体に黄白色ないし暗灰色。付着するのに適したかぎ形の小さな胸肢をもつ。タイ科の魚の口内に寄生し、その状態が鯛が餌をくわえているように見えるところからの名。

たいのむこ‐げんぱち【鯛の婿源八】(たひのむこ‥)🔗⭐🔉振
たいのむこ‐げんぱち【鯛の婿源八】(たひのむこ‥)
「まつかさうお(松毬魚)」の異名。
たい‐ひしお【鯛醤】(たひひしほ)🔗⭐🔉振
たい‐ひしお【鯛醤】(たひひしほ)
鯛の肉で作ったひしお。
たい‐みそ【鯛味噌】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐みそ【鯛味噌】(たひ‥)
砂糖とみりんを加えて練った味噌に、鯛のほぐした身を加えて練り合わせたなめ味噌。《季・冬》
たい‐めし【鯛飯】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐めし【鯛飯】(たひ‥)
鯛のそぼろをのせた薄味の飯。
たい‐めん【鯛麺】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐めん【鯛麺】(たひ‥)
ゆでた索麺(そうめん)に、煮た鯛の肉と汁をそえて盛りつけた料理。
たい‐やき【鯛焼】(たひ‥)🔗⭐🔉振
たい‐やき【鯛焼】(たひ‥)
鉄製の鯛の焼き型に、小麦粉を水でといて流し、中に餡を入れて焼いた菓子。
たいや‐ていりゅう【鯛屋貞柳】(たひやテイリウ)🔗⭐🔉振
たいや‐ていりゅう【鯛屋貞柳】(たひやテイリウ)
江戸中期の狂歌師。本名永田善八。別号、油煙斎、鳩杖子、珍菓亭など。鯛屋は家業であった菓子商の屋号。元禄・享保期の上方狂歌壇の第一人者。著「家土産」「続家土産」など。(一六五四〜一七三四)
日本国語大辞典に「鯛」で始まるの検索結果 1-17。