す・る【擦る・摩る・磨る・擂る・摺る・刷る】🔗⭐🔉振
す・る【擦る・摩る・磨る・擂る・摺る・刷る】
〔他ラ五(四)〕
1 物と物を触れ合わせる。こする。
他の物に触れてなでるようにこする。*万葉‐九〇四「立ち踊り足須里(スリ)叫び」
二つの物を触れ合わせて交互に動かす。特に、「手をする」の形で用いて、助命、哀願、許可などを乞(こ)う意を表す。*蘇悉地羯羅経略疏寛平八年点‐二「二の手相ひ措(スル)を即ち不浄とす」
2 一方を他にこすりつけて摩滅させる。
刃物などをとぐ。といで鋭利にする。*石山寺本大智度論平安初期点‐一〇「石を以て之を磨(スリ)」
墨を硯にこすって墨汁をつくる。*枕‐二八「硯に髪のいりてすられたる」
とぎだす。貝がらなどを漆で塗りこんで磨き出す。*落窪‐四「螺(かひ)すりたる櫛」
(紙上の文字などを)削ってなくす。*小右記‐万寿四年四月二一日「本寺解文到来日、摩
良胤
改入
解文僧
可
宜」
3 鉢や臼などの中で、おしつぶして細かくくだく。すりつぶす。*文明本節用集「研
薬クスリヲスル」
4 すりへらしてなくしてしまう。また、費やす。使いはたす。「身代をする」*日葡辞書「Suriqitta(スリキッタ) ヒト」
5 へつらう。ごきげんとりをする。「胡麻(ごま)をする」
6 ⇒する(掏)
7 (摺・刷)ある形をこすって他にうつす。
型木におしあてて、染料で色をつけ模様を染めだす。色や絵柄を布地にうつしとる。*万葉‐一一五六「住吉の遠里小野の真榛(まはり)もち須礼(スレ)る衣の盛り過ぎ行く」
版木・活字などに墨、インキ、染料などをつけて、紙などに字や絵をうつしとる。また、文字や絵を版木にきざむ。「版画をする」*金刀比羅本平治‐下「月ごとに三十三礼の聖容をすりたてまつる」
〔自ラ下二〕⇒すれる(摩)
●擦った揉んだ
⇒親見出し
















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