こと‐に【異に・殊に・事に・別に】
〔副〕(形容動詞「ことなり(異)」の連用形から)
1 他 のものとは違った有様で。常のあり方とは違って。…とは異なって。とりわけ。→こと。「身体の具合が今日は殊によい」*万葉‐一三一四「橡(つるばみ)の解き洗ひ衣のあやしくも殊(ことに)着ほしきこの夕へかも」
2 一つの事柄を、特にとり立てて。特に。格別に。「ことに目新しいものは何もない」*宇津保‐楼上下「おもしろき絵など取りて見せ奉り給へど、ことに例のやうにも見給はで」
3 一つの事柄が、他の似た性質の事柄の上に、もう一つ加わって。加えて。その上。しかも。*虎寛本狂言・伯母が酒「七つ下って、殊に女の身として此屋に一人居る」
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