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こく【刻】🔗🔉

こく【刻】 きざむこと。彫りつけること。*読・弓張月‐残「その残篇五冊、ここに刻(コク)成て」 (「剋」とも)旧暦における時間および時刻の単位。水時計の一種である漏刻の漏壺内の箭(や)の示す刻んだ目盛に由来する。十二支または序数の下に付いて助数詞として用いられる。 1 一昼夜を等分に分けて示す定時法の場合。 一昼夜を十二等分した一つ。午前零時を子の刻に置き、以下順次十二支に配するもの。「時(とき)」ともいう。一昼夜を四十八等分した一つ。十二支の各々に四刻ずつを配し、それぞれを一・二・三・四、また初・一・二・三の序数でよぶ。朝廷行事、日月食等に関して広く用いられた。「点」ともいう。一昼夜を百等分した一つ。天文、暦法上の記述に広く用いられた時法で、十二支の各各に八刻三分の一ずつを配するものと、十二支の各各を初・正に分け、その各々に四刻六分の一ずつを配するものがある。一昼夜を五十等分した一つ。十二支の各々に四刻六分の一ずつを配するもの。具注暦の太陽の出入時刻の表示に見られる。一昼夜を九十六等分した一つ。十二支の各々を初・正に分け、その各々に四刻ずつを配するもの。江戸後期に見られる。一昼夜を百二十等分した一つ。十二支の各各に十刻ずつを配するもの。 2 昼と夜をそれぞれ六等分して示す不定時法の場合。昼夜の境が季節によって一定しないので、季節により昼夜により一刻の長さを異にする。 一日を十二支に配した一つ。十二支の各々に三刻ずつを配した一つ。それぞれ上・中・下の序数でよぶ。 (形動)=こく(酷)2、3 [補注]の時法として古く用いられたものは1 における定時法の「刻」で、朝廷内や暦法上では江戸中期まで行なわれた。室町末期以降は不定時法、すなわち2 の「刻」が広くみられ、江戸時代に一般にみられる「刻」はこれである。この不定時法の「刻」は、朝の薄明の始め、夕方の薄明の終わりを、それぞれ卯・酉の真中とするか、あるいは卯・酉の始めとするかによって二様の解釈が行なわれ、この解釈の違いによって半刻の相違が生じる。

日本国語大辞典 ページ 7528 での単語。