すりこ‐ぎ【擂粉木・摺粉木・摺子木】
1 すりばちに入れた穀類などを、おしつぶしこすって粉状にするのに使用する先の丸い棒。一般に、山椒の木でつくる。あたりぎ。すりぎ。ますぎ。まわしぎ。めぐり。めぐりこぎ。連木(れんぎ)。
2 (味噌を1ですりつぶして作るところから)味噌汁。
3 (頭をまるめたかたちが1の頭部に似ているところから)僧を軽蔑し、ののしっていう語。みそすり坊主。転じて、人を軽蔑しののしるのにも用いた。「すりこぎ坊主」
4 (1にかたちが似ているところから)男根。
5 (1は使用するにしたがって、短くなり、ついには使いものにならなくなるところから)少しも進歩しないでかえって退歩する人間を軽蔑していう。
●擂り粉木で=芋(いも)を盛(も)る[=腹(はら)を切(き)る]
(丸い棒で、丸い芋を皿に盛りつけようとしてもできないの意)不可能なことのたとえ。杓子で腹を切る。
日本国語大辞典 ページ 11564 での【擂粉木】単語。