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日外35万語科学技術用語大辞典の検索結果 (47)

Big Dipper🔗🔉

Big Dipper ビッグディッパー星〔基礎〕;大きなひしゃく星〔基礎〕;北斗七星〔基礎〕

above-knee prosthesis🔗🔉

above-knee prosthesis 大たい義足〔化学〕;大腿義足〔医生〕

above-knee suction socket🔗🔉

above-knee suction socket 大たいソケット〔医生〕;大腿ソケット吸着式〔医生〕

amolitude🔗🔉

amolitude 大きさ〔医生〕

anterior-posterior calipers🔗🔉

anterior-posterior calipers 大たい用ノギス〔医生〕;大腿用ノギス〔医生〕

ascending degree of magnitude🔗🔉

ascending degree of magnitude 小大の順〔化学〕;大きさの昇順〔化学〕

brackets🔗🔉

brackets 大かっこ〔電情〕

complete series🔗🔉

complete series 大ぞろい〔基礎〕

complete set🔗🔉

complete set 大ぞろい〔基礎〕

completed series🔗🔉

completed series 大ぞろい〔基礎〕

cone back face rib🔗🔉

cone back face rib 大つば〔機械〕

degree of magnitude🔗🔉

degree of magnitude 大きさの順〔化学〕

descending degree of magnitude🔗🔉

descending degree of magnitude 大きさの降順〔化学〕;大小の順〔化学〕

dimension🔗🔉

dimension ジメンジョン〔機械〕;ディメンション〔電情〕;元〔機械〕;次元〔機械〕;次元〔電情〕;寸法〔機械〕;寸法〔電情〕;寸法〔航宇〕;寸法〔医生〕;大きさ〔機械〕;大きさ〔医生〕;長さ〔医生〕

femur🔗🔉

femur 大たい骨〔医生〕;大たい骨〔基礎〕;大腿〔医生〕;大腿骨〔医生〕

flogging chisel🔗🔉

flogging chisel 大たがね〔機械〕

girder🔗🔉

girder ガーダ〔機械〕;桁〔機械〕;大ばり〔機械〕

grand canonical ensemble🔗🔉

grand canonical ensemble 大きなカノニカル集合〔基礎〕

grand partition function🔗🔉

grand partition function 大きい状態和〔基礎〕

greater🔗🔉

greater 大〔基礎〕

ground swell🔗🔉

ground swell 大うねり〔地球〕

heavy corkscrew🔗🔉

heavy corkscrew 大びり節〔化学〕

heavy section🔗🔉

heavy section 厚形材〔化学〕;大きい断面〔機械〕

large slug🔗🔉

large slug 大ずる節〔化学〕

lever shears🔗🔉

lever shears レバーシヤー〔機械〕;押切り機〔化学〕;大はさみ〔化学〕

loudness🔗🔉

loudness ラウドネス〔基礎〕;音の大きさ〔機械〕;音の大きさ〔基礎〕;大きさ〔その他〕;大きさ〔化学〕

loudness contour🔗🔉

loudness contour 音の大きさの等感覚曲線〔電情〕;大きさの等感曲線〔その他〕

loudness level🔗🔉

loudness level ラウドネスレベル〔基礎〕;音の大きさのレベル〔電情〕;音の大きさのレベル〔基礎〕;大きさのレベル〔その他〕

macrosigmoid🔗🔉

macrosigmoid 大S状結腸症〔医生〕

magnitude🔗🔉

magnitude 規模〔医生〕;大きさ〔機械〕;大きさ〔電情〕;大きさ〔化学〕;大きさ〔医生〕;長さ〔医生〕;等級〔基礎〕

magnum🔗🔉

magnum 大〔医生〕

magnus🔗🔉

magnus 大きい〔医生〕

nominal size of pump🔗🔉

nominal size of pump ポンプの大きさ〔機械〕;大きさ〔機械〕

order of magnitude🔗🔉

order of magnitude オーダ〔化学〕;オーダー〔基礎〕;大きさの順位〔化学〕;大きさの順序〔化学〕;大きさの程度〔化学〕

oversize🔗🔉

oversize 過大の〔化学〕;過大品〔化学〕;大き目の〔化学〕;大ぶりの〔化学〕;大形〔化学〕;大形の〔化学〕;大粒〔化学〕;特大の〔化学〕;特大品〔化学〕;分増〔機械〕;分増し〔化学〕;分増しの〔化学〕;網上〔金属〕;網上〔鉱山〕;網上〔機械〕;網上〔化学〕;篩上〔金属〕

oversized🔗🔉

oversized 過大の〔化学〕;大き目の〔化学〕;大ぶりの〔化学〕;大形の〔化学〕;特大の〔化学〕;分増しの〔化学〕

scaling🔗🔉

scaling スケーリング〔金属〕;スケーリング〔鉱山〕;スケーリング〔機械〕;スケーリング〔電情〕;スケーリング〔基礎〕;スケーリング〔化学〕;スケーリング〔医生〕;位取り〔電情〕;基準化〔電情〕;大はがれ〔化学〕;剥れ〔化学〕;皮むき〔機械〕;浮石落とし〔鉱山〕

scalprum🔗🔉

scalprum 骨膜剥離子〔医生〕;大きく頑丈な小刀〔医生〕

shuttle race body🔗🔉

shuttle race body 大がま〔機械〕

shuttle race body screw🔗🔉

shuttle race body screw 大がま締ねじ〔機械〕

shuttle race cap🔗🔉

shuttle race cap 大がま上ばね〔機械〕

size🔗🔉

size のり〔機械〕;サイジング〔化学〕;サイズ〔機械〕;サイズ〔化学〕;サイズ剤〔化学〕;サイズ剤を施す〔化学〕;下塗剤〔化学〕;糊〔化学〕;糊剤〔化学〕;糊付けする〔化学〕;号〔化学〕;寸法〔化学〕;繊度〔機械〕;繊度〔化学〕;太さ〔化学〕;大きさ〔機械〕;大きさ〔電情〕;大きさ〔化学〕;番号〔化学〕;目止剤〔化学〕

size coding🔗🔉

size coding 大きさコーディング〔電情〕

substantially🔗🔉

substantially 相当に〔化学〕;大いに〔化学〕;大体において〔化学〕;大体において完全な〔化学〕

terminated series🔗🔉

terminated series 大ぞろい〔基礎〕

type size🔗🔉

type size 大きさ〔基礎〕

very long knot🔗🔉

very long knot 大つなぎ節〔化学〕

マグローヒル科学技術用語大辞典の検索結果 (50)

大顎 mandible🔗🔉

大顎 mandible 無脊動 多くの無脊椎動物の口器で,食物を咬んだりする構造.節足動物の口肢の第一対.

大顎亜門 Mandibulata🔗🔉

大顎亜門 Mandibulata 無脊動 節足動物門の一亜門.大きな顎をもった動物で,甲殻綱,昆虫綱,唇脚綱,倍脚綱,少脚綱,結合綱の六つの綱が含まれる.

大渦巻 maelstrom🔗🔉

大渦巻 maelstrom 海洋 風に起因する高波とそれと反対に流れる激しい潮流とによって起こる,強力なしばしば破壊的な海流.

大うねり ground swell🔗🔉

大うねり ground swell 海洋 浅い海を通過するうねり.水深が波長の1/10より浅い海で,いちじるしい海面高度の上昇がみられるのが特徴的である.

大鎌 scythe🔗🔉

大鎌 scythe 設計 長い柄の先に90°前後の角度で,長い,曲がった刃をつけた農具.両手でもつためのにぎりがついている.草や穀物,その他の作物を刈るのに用いられる.

大きさ magnitude🔗🔉

大きさ magnitude →絶対値.

大きなカノニカル集合 grand canonical ensemble🔗🔉

大きなカノニカル集合 grand canonical ensemble 統力 粒子の系の集団であって,外界との間でエネルギーと粒子とをともに交換することが許されているような,一つの独立した系を記述するのに用いられる.

大きなポーラロン large polaron🔗🔉

大きなポーラロン large polaron 固物 周囲の格子ひずみを伴った,結晶内の電子.ひずみが多くの格子点上に広がっている場合でその格子は連続体として扱うことができる.

大はり(梁)クリップ girder clip🔗🔉

大はり(梁)クリップ girder clip 工学→はり(梁)クリップ.

大はり(梁)はしばみ girder clamp🔗🔉

大はり(梁)はしばみ girder clamp 工学→はり(梁)クリップ.

大ハンマー🔗🔉

大ハンマー 冶金→鍛冶用の大槌.

大引き🔗🔉

大引き 建構→切根太掛け.

大 magnum🔗🔉

 magnum 解剖 大きい.たとえば大孔(foramen magnum)のように使う.

大イオン large ion, heavy ion, Langevin ion, slow ion🔗🔉

大イオン large ion, heavy ion, Langevin ion, slow ion 気象 小イオンがエイトケン核に付着することによってつくられるイオン.相対的に質量が大きく,移動度が低い.

大域記憶装置 global memory🔗🔉

大域記憶装置 global memory 情報 マルチプロセッサーシステムをなす多数のプロセッサーにより共用される記憶領域.

大域資源共有 global resource sharing🔗🔉

大域資源共有 global resource sharing 情報 ネットワークに接続されている記憶装置,入出力装置などの資源をローカルエリアネットワークの全利用者が共有できること.

大域的双曲性 globally hyperbolic🔗🔉

大域的双曲性 globally hyperbolic 相対 時空Mのある点pにデルタ関数の源をもつ波動方程式の解が一意的であり,pの因果未来の外側では0になることを保証するある因果律条件を満たす時空Mの性質.

大域変数 global variable🔗🔉

大域変数 global variable 情報 一つのブロック内にとどまらず,計算機プログラム全体を通してアクセス(使用あるいは変更)可能な変数.

大陰唇 labium majus, labia majora🔗🔉

大陰唇 labium majus, labia majora 解剖 女性の外陰部をとり囲む,2枚の外側のひだ.

大円 great circle🔗🔉

大円 great circle 測地 地球中心を通る平面と地球表面が交わってつくる円もしくは近似的な円.

大円 great circle🔗🔉

大円 great circle 一つの球の二次元球面上に,その球の中心を通る平面により生じる円.

大円距離 great-circle distance🔗🔉

大円距離 great-circle distance 測地 2点を結ぶ大円の短い方の弧の長さ.

大円方向 great-circle direction🔗🔉

大円方向 great-circle direction 測地 大円の水平面内での方向.規準方向からの角距離で示す.

大核 macronucleus🔗🔉

大核 macronucleus 無脊動 繊毛虫の核の大きい方.染色すると濃染する.細胞の栄養活動のための機能をもつと思われる.

大核 large nuclei🔗🔉

大核 large nuclei 海洋 空気中を漂っている半径10−5cm以上の海水粒子または結晶塩.

大隔膜 macroseptum🔗🔉

大隔膜 macroseptum 無脊動 ある種の花虫類の主要隔壁.

大花柱の macrostylous🔗🔉

大花柱の macrostylous 植物 1.長い花柱をもつ.2.長い花柱と短い雄ずい(蕊)をもつ.

大割球 macromere🔗🔉

大割球 macromere 発生 後生動物の胚の卵割期において割球の大きさに差のあるとき,大きな割球をいう.多くの場合,植物半球を構成する.

大カロリー large calorie, Cal🔗🔉

大カロリー large calorie, Cal 熱力→キロカロリー.

大眼瞼 macroblepharia🔗🔉

大眼瞼 macroblepharia 異常に大きな眼瞼を有している状態.

大環状分子 macrocycle🔗🔉

大環状分子 macrocycle 有機 通常15以上の原子を含む大環状構造を有する有機化合物分子.

大顔体🔗🔉

大顔体 →巨顔体.

大丸薬🔗🔉

大丸薬 薬理→ボルス.

大気 atmosphere🔗🔉

大気 atmosphere 気象 惑星,天体などを包んでいる気体.

大気イオン化 atmospheric ionization🔗🔉

大気イオン化 atmospheric ionization 地物 高エネルギー粒子との衝突によって,大気中の電気的に中性の粒子が電荷をもつようになる過程.

大気ガス atmospheric gas🔗🔉

大気ガス atmospheric gas 気象 空気を構成する成分.空気はおもに窒素,酸素,アルゴン,二酸化炭素,水蒸気,オゾン,ネオン,ヘリウム,クリプトン,メタン,水素,酸化窒素の混合気体.

大気じょう(擾)乱 atmospheric disturbance🔗🔉

大気じょう(擾)乱 atmospheric disturbance 気象 大気の定常状態を乱す擾乱.

大気の気温減率 environmental lapse rate, atmospheric lapse rate🔗🔉

大気の気温減率 environmental lapse rate, atmospheric lapse rate 気象 気温の高度に対する減率.

大気の構造 atmospheric structure🔗🔉

大気の構造 atmospheric structure 気象 風向,風速,高度,空気の密度,音速などを含む大気の特質.

大気の組成 composition of the atmosphere🔗🔉

大気の組成 composition of the atmosphere 気象→空気の組成.

大気の密度 atmospheric density🔗🔉

大気の密度 atmospheric density 気象 大気の占める体積に対するその質量の割合.

大きょく(棘)孔 megacanthopore🔗🔉

大きょく(棘)孔 megacanthopore 無脊動 大きな顕著な管状構造.コケムシ群体の成熟部域に棘として突出ている.

大しょう(檣)🔗🔉

大しょう(檣) 造船→メーンマスト.

大しょう(檣)帆🔗🔉

大しょう(檣)帆 造船→メーンスル.

大スパン鉄骨架構 long-span steel framing🔗🔉

大スパン鉄骨架構 long-span steel framing 建構 ふつうの圧延鋼ばり(梁)よりも大きい張間のときに使用される骨組形式.大梁,単純トラス,アーチ,ラーメンおよび片持ち梁のサスペンションスパンなどにこの方式が用いられる.

大バンク Grand Banks🔗🔉

大バンク Grand Banks 地理 ニューファンドランド(Newfoundland)南東部の浅堆.タラ漁で重要.

大ハンマー sledgehammer🔗🔉

大ハンマー sledgehammer 設計 大きくて重いハンマー.通常,両手で使う.杭打ちや砕石に用いる.

大マゼラン雲 Large Magellanic Cloud, LMC, Nubecula Major🔗🔉

大マゼラン雲 Large Magellanic Cloud, LMC, Nubecula Major 天文 かじき(旗魚)座にある,無定形恒星雲.150000光年のかなたにあり,直径約30000光年.LMCと略記.

大マゼラン星雲🔗🔉

大マゼラン星雲 天文→大マゼラン雲.

大レキ(礫) cobble🔗🔉

大レキ(礫) cobble 地質 中礫より大きく巨礫より小さい岩屑で,直径は64〜256mm(2.5〜10.1in).若干丸みを帯びているが,運搬される間に摩耗により変形している場合もある.

岩波理化学辞典の検索結果 (23)

大きなカノニカル集団🔗🔉

大きなカノニカル集団 =グランドカノニカル集団

大きな特性関数🔗🔉

大きな特性関数 →熱力学特性関数

大域的対称性🔗🔉

大域的対称性 [global symmetry] →素粒子の対称性

大環式化合物🔗🔉

大環式化合物 [macrocyclic compound] 大環状構造をもつ有機化合物の総称.炭素のみの環をもつものには15員環ケトンである*ムスコンなどの大員環化合物(→シクロアルカン)がある.窒素,酸素,硫黄などのヘテロ原子が入ったものは,錯体を形成する多座配位子となるので大環状配位子(macrocyclic ligand)ともいう.大環状配位子にはヘテロ原子の種類と環のサイズにより,配位する金属種および酸化状態に選択性がある.酸素原子をもつ*クラウンエーテル類は,アルカリ金属やアルカリ土類金属のイオンを取り込みやすく,窒素をもつポルフィリンやサイクラム(1,4,7,11‐テトラアザシクロテトラデカン)などのアザクラウン(→クラウンエーテル)類は,硬い遷移金属イオンに親和性があり,硫黄を含むチオクラウン類は柔らかい遷移金属イオンに配位しやすい.これらの大環状配位子を合成する際に,金属イオンの*鋳型反応を利用すると好都合である.環状多座配位子の錯体の熱力学的安定度が非環状の類似配位子に比べ大きいこと,また錯体からの金属イオンの解離速度が遅いことを大環状効果(macrocyclic effect)という.

大環状効果🔗🔉

大環状効果 [macrocyclic effect] →大環式化合物

大環状配位子🔗🔉

大環状配位子 [macrocyclic ligand] →大環式化合物

大気🔗🔉

大気 [英 atmosphere 仏 atmosphère 独 Atmosphäre 露 атмосфера] 天体の表層をおおう気体.おもに惑星をおおう気体を指す場合が多い.木星,土星の大気は原始太陽系星雲を構成していた水素やヘリウムが惑星の表層に重力で捕捉された1次大気である.金星,地球,火星の大気は1次大気が消失した後に惑星内部からのガス放出で生じた2次大気と考えられている.地球の大気組成が金星(90%以上CO₂),火星(80%以上CO₂)と異なるのは生物活動の結果である.  地球大気は常に太陽から降り注ぐプラズマ粒子の流れ(*太陽風)にさらされているが,地球磁場に捕捉されたプラズマ大気との間にはっきりした境界面が形成されている.その内側を地球磁気圏とよぶ(→磁気圏).地球表面から高度約100kmまでは電気的に中性の気体分子からなる大気層が地球を球状におおっている(中性大気).大気組成(窒素78%,酸素21%,アルゴン1%,二酸化炭素0.03%,水蒸気約0.3%,ただし水蒸気の含有率はいちじるしく変動する)は,地表面付近における生成と消滅が大きい二酸化炭素と水蒸気を除いて,高度100km付近までほとんど一定である(均質圏).それより上空では分子量の小さい気体の割合が増す(非均質圏).高度25〜35km付近にオゾン濃度の大きな層があり,*オゾン層とよばれる.高度100〜400kmには*電離圏が存在する.  中性大気の主要成分は可視光線に対して不活性であるから大気は透明である.大気は,おもに微量成分と地表面による太陽放射の吸収によって加熱される.すなわち,地球大気には3つの高温部(地表付近,高度50km付近,高度500km付近)と2つの気温極小部(高度10km付近,高度80km付近)が存在する.地表付近の高温は地表面からの熱の供給によって,高度50km付近の高温はオゾンによる紫外線の吸収によって,高度500km付近の高温は酸素原子や酸素分子による紫外線の吸収によって生じる.気温分布は近似的に太陽放射による加熱率と熱放射(地球放射)による冷却率との平衡(放射平衡)によって決定される.高度100km以上では放射冷却の媒体(おもに二酸化炭素と水蒸気)が少ないので,平衡温度は1000℃以上になる.逆に高度10km付近と80km付近はその上下より加熱率が小さいので,気温の極小部が生じる.気温の極小部と極大部を境に,大気層を下から*対流圏*成層圏*中間圏*熱圏とよび,対流圏と成層圏の境界面を圏界面とよぶ.高度550kmより上空を*外圏とよぶことがある.  気圧測高法によって高度を測定する際の標準とするために,標準大気(standard atmosphere)とよばれる代表的な大気の鉛直構造が定められている.地上気圧1013.25hPa,地上気温15℃,11km以下の気温減率6.5℃/kmと定める.実際の大気では,水平方向に温度差が生じるために大気循環が形成される.大気循環は水平方向に熱を輸送するので一般に,局所的な放射平衡は成り立たない.天気の変化(雲と降水)はもっぱら対流圏内部で生じる.それより上空の大気循環は,成層圏,中間圏,下部熱圏を合わせた領域(高度10〜120km)で生じるのでそこを中層大気(middle atmosphere)とよぶことがある(→大気大循環→風). ⇒付録13(小冊子).

大気圧スプレーイオン化🔗🔉

大気圧スプレーイオン化 [atmospheric-spray ionization] →スプレーイオン化

大気イオン🔗🔉

大気イオン [atmospheric ions] 大気中に存在するイオン.大きさまたは易動度によって,小イオン・中イオン・大イオンなどに分類する.電子を陰イオンに含めることも多い.小イオンは分子1個程度からなり,地表に近い空気中の数は600〜700個/cm³程度で,陽イオンのほうがやや多い.中イオンは分子が1000個くらい,大イオンは数万個程度集まったものである.大イオンはランジュヴァン・イオンともよばれ,電荷をもたない中性核とともに凝結核のはたらきをする.煤煙や塵埃の多い大都会に多く,1cm³の中に数万個ある.大イオンがこのように多くなると,小イオンはずっと減って100個以下となる.大気の電気伝導率にはイオン数と同時に易動度も関係し,小イオンの多いほうが伝導率は大きい.大気イオンは放射線その他各種の原因による電離で生成される.

大気汚染🔗🔉

大気汚染 [atmospheric pollution] 人間や動植物に悪影響を与えるほど有害な物質が大気中に注入されること.狭い意味では,人間の産業活動の結果として煙突や自動車から排出される煤煙,窒素酸化物,硫黄酸化物などによって大気が汚染されることをいう.広い意味では,火山から排出される二酸化硫黄,杉花粉,黄砂などの自然現象も含む.近年,化石燃料の消費によって大気中の二酸化炭素の濃度が増加し,それが原因で気候が変化することが社会的に懸念されているが,悪影響が実証されていない現時点でこれを大気汚染というのは疑問である.  大気汚染は,排出される汚染物質の寿命によって汚染の地域的な広がりが異なる.*光化学スモッグなどは1日程度の寿命なので100km程度の範囲に止まる.上空まで拡散した二酸化硫黄や窒素酸化物はエアロゾルとなって数千kmも運ばれ,その後に雲に取り込まれて*酸性雨の原因になる.この場合は国境を越えた大気汚染を生む.フロンの寿命は100年程度であるから,排出量に応じて大気中のフロンの濃度が増加する.その一部が成層圏で分解して*オゾン層のオゾン濃度に影響を与えることが社会問題になり,現在では,国際条約によってフロンの使用が禁止されている.この場合の大気汚染はグローバルである.

大気‐海洋結合モデル🔗🔉

大気‐海洋結合モデル →気候モデル

大気科学🔗🔉

大気科学 [atmospheric science] =気象学

大気吸収(電磁波の)🔗🔉

大気吸収(電磁波の) [atmospheric absorption] 天体からの電磁波が,地球大気中のオゾンO₃,酸素O₂,窒素N₂,水H₂Oなどの分子,および酸素や窒素などの原子を解離,電離,励起して吸収されること.天体の高度が低くなるに従って大気の吸収量が大きくなるので,天体固有の吸収線と区別できる.*フラウンホーファー線のA線,B線はその例であり,地球大気線(telluric lines)とも呼ばれる.大気吸収量は一般に短波長の電磁波ほど大きい.また,地球大気は天体からの電磁波を吸収するだけでなく,高層大気中の太陽光による電離原子や解離分子の*再結合過程,電子衝突励起による禁制線,共鳴発光線などにより自らも*大気光として発光している(大気発光atmospheric emission).恒星固有の吸収線スペクトルも,恒星の内部からの電磁波を恒星表面大気中の分子,原子,電離イオンが吸収することにより生じるものである.

大気境界層🔗🔉

大気境界層 [atmospheric boundary layer] 地表面から高度1〜2kmまでの大気層をいう.その上空の大気層(自由大気)と性質が異なる点が多い.1)地表面摩擦の作用で風速が上空より弱くなり,風の乱れが大きくなり,風向が変化する(この性質に関して大気境界層のことを*エクマン層ということがある),2)地表面温度の日変化に応じて,気温や大気の密度成層の大きさがその上空より大きい,3)海陸風や山谷風のような局地風が形成される,などの特徴をもつ.

大気光🔗🔉

大気光 [airglow] 地球の大気の分子,原子が発する光.光学的にはオーロラと大差なく,スペクトルの輝線は強度以外はオーロラに似ている.ほかに多少の連続スペクトルも存在する.月のない晴れた夜の星明りとよばれる現象には,恒星の光や黄道光もまじっているが,大部分は大気光で,夜光(night airglownight glow)とよばれる.夜光は地球上どこでも見える.そのおもな原因は,昼間の日射で解離(電離)した分子,原子が夜になって再結合して発光するためと考えられている.発光層の高さは,OH帯(赤端から赤外部にわたる)が80km,ナトリウムの589.3nm線が95km,酸素の557.7nm線が100km,630.0nm線が250kmくらいとなっている.夜光の強さは一般に季節により,また時間によっても変化するが,その様相は輝線によっても異なり,とくに630.0nm線は太陽活動の変動と強い相関を示す.昼間の大気光を昼光(day glow)とよび,酸素の630.0nm線やナトリウムの589.3nm線は夜の10〜100倍くらいの強さになっている.また最外層では水素の輝線も強く,外から見れば大気光は地球を包んで光っていて,地球コロナ(geocorona)ともいう.

大気差🔗🔉

大気差 [refraction, atmospheric refraction, astronomical refraction] 気差天体大気差などともいう.大気中を伝播する光の屈折により天体の見かけの高度が真の高度よりも高く見える現象,またはその高度の差.大気差は光の波長,天体の高度と大気の密度分布できまる.地球表面の曲率や大気密度の局所的なゆらぎを無視した近似では,真の天頂距離をzとしてほぼtanzに比例する.比例定数は測定点の気温,気圧,大気の湿度などできまる.大気差は天頂ではほとんど0となるが,地平線方向では平均約35′の最大値をとり,この場合をとくに地平大気差という.

大気ニュートリノ🔗🔉

大気ニュートリノ →ニュートリノ振動

大気の波🔗🔉

大気の波 [atmospheric wave] 大気中に存在してとくに気象学的に注目される波動現象をいう.空気の圧縮性による音波,大気中の密度成層による内部重力波,*コリオリ力による慣性波,コリオリ力の緯度変化が原因で生じるプラネタリー波(*ロスビー波)が基本的な大気波動であるが,2つ以上の復元力が組み合わされて独特の波動を形成する場合が多い.とくに興味ある現象としては,波立つ海面から発生する超低周波の音波,風によって山の風下側に発生する内部重力波(山岳波),偏西風の中に存在するプラネタリー波(波数の小さいものは超長波とよばれる),赤道上空だけに形成される赤道波(特殊なプラネタリー波,*ケルヴィン波など),気温の日変化によって生じる大気潮汐などがある.成層圏の風系は対流圏から上方に伝播する大気波動の影響を強く受けている.このような中立波(復元力によって生じる波)のほかに,流体力学的な不安定現象によって生じる気流の蛇行も大気の波(長波)に含めることがある.

大気の熱経済🔗🔉

大気の熱経済 [thermal economy of the atmosphere] 大気の熱収支ともいう.地球と外界(宇宙)との間の熱の出入の内訳.地球大気の外側に降り注ぐ太陽放射(日射)量のうち30%は反射される(反射の内訳は,雲20%,空気6%,地表面4%).残り70%は大気圏内に入り,物質に吸収されて熱に変化する(吸収物質の内訳は地表面51%,空気中の微量物質16%,雲3%).地表面に吸収された熱は,水の蒸発に伴う蒸発熱(23%),熱伝導(7%),熱放射(21%)の形で空気を加熱する.ただし,熱放射のうち6%は大気を素通りして外界に逃げる.したがって,残り45%と大気に直接吸収された19%の合計が大気の加熱に使われることになる.この合計64%は熱放射となって大気から外界に逃げる.このようにして平均的な熱平衡が成り立っている.

大気の熱収支🔗🔉

大気の熱収支 =大気の熱経済

大ハドロン衝突器🔗🔉

大ハドロン衝突器 [Large Hadron Collider, LHC] →クォークグルオンプラズマ

大バルクハウゼン効果🔗🔉

大バルクハウゼン効果 →バルクハウゼン効果

大きさのオーダー🔗🔉

7(b) 大きさのオーダー →小冊子参照

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