実験的リアリズム/日常的リアリズム🔗🔉

実験的リアリズム/日常的リアリズム     【ジッケンテキリアリズム/ニチジョウテキリアリズム】 experimental realism / mundane realism  社会心理学実験場面が被験者に対してもつ特徴の二つの側面。実験場面が被験者にとって意味のあるもので,被験者が当該の問題に真剣に取り組み,手続に深くコミットするとき,その場面は実験的リアリズムがあるといわれる。一方,実験場面は,被験者の日常的な生活場面とどの程度類似しているかという側面から捉えることもできる。生活場面との類似性が高いとき,その実験場面は日常的リアリズムがあるという。 →実験 ◆安藤清志

日常いらだち事🔗🔉

日常いらだち事     【ニチジョウイラダチゴト】 daily hassles  人生において稀にしか経験しないような重大な出来事(ライフ・イベント)ではなく,日常生活で頻繁に繰り返し経験し,不快な情動的反応を引き起こすような出来事をさす(たとえば,「仕事の量が多すぎる」「職場での人間関係が悪い」など)。それに対して,快の情動状態や気分の高揚をもたらすような出来事を日常高揚事(daily uplifts)という(たとえば,「家族や友人と一緒に過ごす」「良いニュースを聞く」など)。R. S. ラザラスらは,117項目からなる日常いらだち事尺度と135項目からなる日常高揚事尺度を作成し,ライフ・イベントよりも日常いらだち事の方が,ストレス症状の優れた予測因子となる可能性を示している。 →ストレス ◆岡安孝弘

日常的リアリズム🔗🔉

日常的リアリズム     【ニチジョウテキリアリズム】 →実験的リアリズム/日常的リアリズム

日常認知🔗🔉

日常認知     【ニチジョウニンチ】 everyday cognition  人工的環境である実験室内で行われる認知研究に対して,より日常場面に近い自然な状況での人間の認知機能を重視する立場,またその研究。たとえば,学校で教えられる算数の計算アルゴリズムと実際にスーパーマーケットでの買い物で使われる方略が異なることや,算数能力が低いとされる子どもが,生活のために行っている路上での通貨の換算には優れているなどのように,人は人工環境と日常環境で異なった能力を示すことが見出されるようになった。このようなことから,1970年代後半から,日常生活での意味を重視する生態学的妥当性が強く主張されるようになった。  実験室研究と日常場面での研究は,次の3点で異なると考えられる。一つは,研究場面そのものの違いである。被験者にとってなじみのある生活場面か新奇な実験室場面かという違いである。第二に,被験者の問題である。特に年齢を問題にする研究以外の多くの認知研究では大学生を被験者としているが,大学生がそれ以外の成人の代表であるという保証はない。第三に,理論的側面である。多くの認知心理学理論は,外界の情報が人の認知システム内に記憶されている情報と相互作用しあって処理され,最終的な認知が成立すると考えている。そこでは,外界の環境はあまり重視されていない。しかし,日常認知研究で得られた知見は,人が環境情報をいかにうまく使っているかということを示唆しており,外部環境あるいは状況を考慮した理論が重要であることを示している。たとえば,予定の記憶などの展望記憶問題解決におけるメモといった道具使用の性質を調べる際には,日常環境の分析は欠かせない。これらは近年の分散認知,状況認知の考え方へとつながるものである。 →応用認知心理学 →生態学的心理学 →生態学的妥当性 →状況的認知《Cohen, G.1989;Neisser, U.1982;Lave, J.1988;Rogoff, B. & Lave, J.1984→vid.文献 ◆川口潤

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