細胞集成体 【サイボウシュウセイタイ】
cell assembly
生物の幼少期の
知覚学習においては,特定の
刺激が脳内のある特定のニューロン群をつねに
興奮させるようになると考えられる。この過程で形成される,相互に結合して閉回路をなすニューロン群が一つの機能的単位をなすと考えた心理学者
ヘッブは,これを「細胞集成体」と名づけた。細胞集成体は,それを興奮させる固有の知覚刺激がなくなった後でも,さらには別の細胞集成体の興奮によっても興奮する場合があるとされ,それが,
心的イメージとか
観念作用のような媒介過程の神経学的基礎になると考えられる。
→位相連鎖 →コネクショニズム →神経細胞
◆渡邊正孝