コーピング 【コーピング】🔗⭐🔉振
コーピング 【コーピング】
coping
特定の環境からの要求(demand)や自分自身の内部において生じた要求によって引き起こされた
ストレス反応を低減することを目的とした,絶えず変化していく認知的または行動的努力のプロセスをさす。「対処」と訳されることもある。
ラザラスとフォルクマン(Lazarus, R. S. & Folkman, S.1984)は,コーピングを,情動的な苦痛を低減させるための情動焦点型コーピング(emotion-focused coping, 回避,静観,気晴らしなど)と,外部環境や自分自身の内部の問題を解決するためになされる問題焦点型コーピング(problem-focused coping, 問題の所在の明確化,情報収集,解決策の考案やその実行など)に分類している。これらのコーピングは同時にあるいは継時的に行われ,相互に促進的または抑制的に影響し合うことが多い。また,コーピング方略の実行を規定する要因として,要求に対する認知的評価,
自己効力感,問題解決スキル,
社会的スキル,
ソーシャル・サポートなどの役割が指摘されている。
→ストレス →ストレス緩衝効果
→vid.文献
◆岡安孝弘





心理学辞典 ページ 712。