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原皮質     【ゲンヒシツ】🔗🔉

原皮質     【ゲンヒシツ】 archicortex  原始皮質とか中古皮質ともよばれる。系統発生的に古皮質よりもやや新しい皮質で,両生類以上の動物に出現する。古皮質とともに,個体発生のいかなる時期にも6層形成しない不等皮質である。これには,海馬体(hippocampal formation),小帯回(fascicular gyrus),脳梁灰白層(indusium griseum)が含まれる。たとえば,海馬体の海馬では多形細胞層・錐体細胞層・分子層の3層からなる。原皮質は,古皮質,中間皮質とともに辺縁皮質(limbic cortex)を構成する。 →古皮質 →海馬 →中間皮質 ◆靱負正雄

見物効果     【ケンブツコウカ】🔗🔉

見物効果     【ケンブツコウカ】 audience effect  見物人としての他者が存在することによって,個人の課題遂行が促進される現象。社会的促進が生じる際の他者の存在には,同一課題を同時に独立に行う場合と,たんに見物人である場合とがある。前者の場合に生じる社会的促進を共行動効果(co-action effect)とよび,後者の場合に生じる社会的促進を見物効果とよんでいる。見物効果が生じるのは,他者が存在するだけで個人の覚醒水準を高めるからとする説と,評価者として存在するために個人の評価懸念を高めるからとする説がある。 →社会的促進 →社会的抑制 →傍観者効果 ◆相川充

健忘     【ケンボウ】🔗🔉

健忘     【ケンボウ】 →記憶障害

減法混色     【ゲンポウコンショク】🔗🔉

減法混色     【ゲンポウコンショク】 →混色

原理とパラメータの理論     【ゲンリトパラメータノリロン】🔗🔉

原理とパラメータの理論     【ゲンリトパラメータノリロン】 principles and parameters theory  チョムスキー(Chomsky, N.1981,86)の普遍文法のモデルで,当初は統率・束縛理論(GB理論)ともよばれた。文法が規則の集合であるとする従来のモデルでは言語習得の説明が困難であることから,普遍文法が「原理」と「パラメータ」(媒介変数)からなると仮定することにより,習得可能性を説明しようとする。普遍文法の原理には,「格理論」「束縛理論」などがあり,パラメータには,語順を決める「±主要部先導」,主語の有無を決める「±主語落とし」などがある。 →普遍文法 →統率・束縛理論 →生成文法《中村捷ほか1989→vid.文献 ◆稲田俊明

心理学辞典 ページ 617