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外側溝     【ガイソクコウ】🔗🔉

外側溝     【ガイソクコウ】 lateral fissure  大脳半球の外側面にある脳溝の一つ。シルヴィウス溝(Sylvian fissure)ともいう。側頭葉前頭葉頭頂葉から分ける溝で,その下面は,横側頭回またはヘシュル回(Heschl's convolution)とよばれている場所で,聴覚皮質の41野・42野(ブロードマン Brodmann, K. の細胞構築学的分類)が存在する。外側溝の深部には島とう皮質が存在する。外側溝壁はこのを覆い,弁蓋(operculum)とよばれ,前頭弁蓋・頭頂弁蓋・側頭弁蓋の三つに区別される。運動野や体性感覚一次野および二次野の一部がこの弁蓋に入り込んでいる。 →大脳半球 →島 ◆靱負正雄

外側膝状体     【ガイソクシツジョウタイ】🔗🔉

外側膝状体     【ガイソクシツジョウタイ】 lateral geniculate nucleus ; LGN  眼球と大脳の間で中継を行う神経核。左右両眼からの交叉,非交叉の軸索が再整理される。このレベルでは両眼からの情報は未だ統合されず,すべての細胞が単眼性である。視神経からの情報が基本的には一対一対応的に中継される。ヒトでは内部は6層に分かれており,同側,反対側からの神経線維は異なる層に接続する。大脳,間脳からの入力も受け取るが,どのような機能を果たしているのかは明らかではない。 →視覚伝導路 →視交叉 →視覚野 ◆佐藤隆夫

心理学辞典 ページ 249