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扁桃核     【ヘントウカク】🔗🔉

扁桃核     【ヘントウカク】 amygdala  扁桃体(amygdaloid body)ともいう。大脳辺縁系の主要な核群で側脳室の下角の前端にある。扁桃(アーモンド)に似ることからこの名がある。辺縁系のなかでは視床と最も強い結合をもつ。本能行動,情動行動,自律神経機能の発現に関与すると考えられている。求心性線維を嗅球梨状葉,視床,視床下部,尾状核,大脳皮質連合野側頭葉などより受け,遠心性線維を視索前野中隔,側座核,視床,視床下部などに送っている。 →大脳辺縁系 →視床 ◆村上富士夫

変動係数     【ヘンドウケイスウ】🔗🔉

変動係数     【ヘンドウケイスウ】 coefficient of variation  散布度の一つで変異係数ともよばれる。標準偏差を s,平均を とすると,変動係数は,CV=s/ で定義される。変動係数を使えば,単位の選び方や平均の違いによる影響を受けずに,複数の分布の散布度の相対的な比較が可能となる。ただし,変動係数が適用可能なデータは,比尺度上で観測されたものだけである。 →分布 →散布度 ◆柴山直

ベントン視覚保持テスト     【ベントンシカクホジテスト】🔗🔉

ベントン視覚保持テスト     【ベントンシカクホジテスト】 Benton Visual Retention Test  ベントン(Benton, A. L.)により1945年に開発された神経心理学検査。おもに後天性の脳損傷者を対象とした,視覚的注意,視覚的記銘,視覚的構成能力の評価に用いられる。の疾患について鑑別力の高い検査とされ,日本版もある。一連の線画図版からなり,それらを被検者に呈示して,直接的に模写させるか,あるいは一定時間後に再生させる。標準的な実施手順,採点および評価方法,正常値が確定している。 →記憶障害尺度 ◆増井透

心理学辞典 ページ 2015