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ブローカ = ズルツァー効果     【ブローカズルツァーコウカ】🔗🔉

ブローカ = ズルツァー効果     【ブローカズルツァーコウカ】 Broca-Sulzer effect  閾いき上の明るさ知覚については,光化学反応のブンゼン = ロスコーの法則光覚閾におけるブロックの法則から予測される輝度以上の効果をもつことがある。ブローカとズルツァー(Broca, A. et Sulzer, D.1902)は,同じ輝度であれば,2秒間呈示される場合よりも,短時間呈示の方が明るく感じられる傾向があり,50〜120ミリ秒付近でピークが生じることを示した。 →ブンゼン = ロスコーの法則 →ブロックの法則 →vid.文献 ◆増田直衛

ブローカ領域     【ブローカリョウイキ】🔗🔉

ブローカ領域     【ブローカリョウイキ】 Broca's area  ブローカによって言語機能が存在するとされた左前頭葉下部に位置する部分をいう。彼は,言葉は理解できるが,「タン」という音しか発することができなかったルボルニュという男性のを解剖し,その原因が,中心溝の前方,左半球前頭葉の第三前頭回(下前頭回)の損傷にあるとした。後に彼は言語障害を引き起こしているのは第三前頭回の後半部分の損傷であるとした。この部分をブローカ領域とよんでいる。 →ウェルニッケ領域 →失語 →運動性失語 ◆谷本忠明

プロクセミックス     【プロクセミックス】🔗🔉

プロクセミックス     【プロクセミックス】 proxemics  人類学者であるホール(Hall, E. T.1966)は,人がいかに積極的に物理的環境を使用し,また形づくるか,また社会関係の操作として物理的環境をいかに使用するかに関心をもち,これをプロクセミックスという用語で表し,文化によって規定された人の空間利用に関しての観察と理論化をめざす学問であるとした。直訳では近接学であるが,広義には空間行動学である。彼は,他者にメッセージを送るコミュニケーション・チャネルとして空間は当事者間に,あるいはその外部の観察者に重要な手がかりを与えるとし,空間の重要性を強調した。心理学に影響を及ぼしたものとして,対人距離に関するものがある。人の感覚的情報(嗅覚視覚聴覚触覚等)は対人関係の関係性によって,また文化的に規定され,具体的にはそれは距離によって示されるとした。そこで関係性を四つのゾーンに分け,最も密接な関係を示すものとして親密距離(intimate distance),知合いなどの対人関係では個体距離(personal distance),次いで社会的役割関係では社会距離(social distance)として,そして公式的な関係では公衆距離(public distance)があり,それぞれ近接,遠方の相をもつ八つのゾーンに分類した。 →対人距離 →パーソナル・スペース →vid.文献 ◆本間道子

心理学辞典 ページ 1950