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破局的反応     【ハキョクテキハンノウ】🔗🔉

破局的反応     【ハキョクテキハンノウ】 catastrophic reaction  ゴールドシュタイン(Goldstein, K.)によってまとめられた用語で,の器質的病変をもつ患者が,病前は本人にとって簡単であった課題であるが,現在は困難な課題を与えられると,たんにその課題ができないばかりではなく,不安や焦燥感を示したり落ち着きがなくなるといったように,突然とりみだして行動全体が変化してしまうことをいう。このような状態では,通常解決できる課題も解決できなくなってしまう。左大脳半球損傷時に起きやすいことが近年報告されている。 →脳損傷 ◆杉江征

パーキンソン病     【パーキンソンビョウ】🔗🔉

パーキンソン病     【パーキンソンビョウ】 Parkinson's disease ; Parkinsonism  パーキンソン(Parkinson, J.)が1817年に発表した症状。脳内の黒質や線条体や淡蒼球のドーパミンを伝達物質とする神経細胞の変性や脱落による。他の原因(脳血管障害・脳炎など)で類似の症状を示す場合を二次性パーキンソニズムとよぶ。筋肉の硬直,動作の緩慢,四肢の振戦など運動や動作面の異常が主兆候。表情は硬くて変化がなく仮面様,姿勢は前屈,歩行は小刻みで突進様,書字が小さく(小字症)なったりする。認知・知的面(概念形成など)や感情面(抑うつなど)の問題も指摘されている。 ◆坂爪一幸

心理学辞典 ページ 1746