能力 【ノウリョク】🔗⭐🔉振
能力 【ノウリョク】
abilities
何らかの
活動を遂行できるもとにある個人内の安定的な傾向性をさす。能力には,活動の種類に応じた種別と,おのおのにおける
個人差とが区別される。能力は,それがあることによってきわめて多種類の活動が可能になることを意味している。たんに特定の活動内容が遂行可能である以上のことでなければならない。情報処理能力とか
作動記憶容量といった概念はどの活動においても共通に必要とされる
情報処理の側面に注目しているので,一般的な
知能に近いものと見なされる。それらは,一回に処理できる情報の量や速さの個人差である。それに対して,活動内容は,論理・数理,言語,空間等により違いがあるとされる。問題にされる個人差のうち,発達差はもともともっている能力の潜在的可能性が環境との相互作用によって実現していく過程である。それに対して,同じ程度の発達レベルでも個人差があり,それは,生得的な違いと同時に経験差が大きい。なお,能力は,
知識,
情緒,感性とよばれるものと区別されるのが普通である。
→知能 →言語能力
◆無藤隆







心理学辞典 ページ 1731。