複数辞典一括検索+

ノイズ     【ノイズ】🔗🔉

ノイズ     【ノイズ】 noise  情報理論における通信系モデルの情報伝達に関して,通信路固有の雑音や干渉,ひずみなど情報伝達の妨げとなるものを総称してノイズとよぶ。また,信号(signal)と雑音の比をS/N比とよび,通信方式の評価に用いられている。その拡張として,S/N比は実験計画法における直積実験の最適条件の選定に用いられている。 →情報理論 ◆植野真臣

ノイマン型計算機     【ノイマンガタケイサンキ】🔗🔉

ノイマン型計算機     【ノイマンガタケイサンキ】 Neumann machine  一般的に使われている計算機はほとんどノイマン型計算機である。万能チューリング機械をフォン・ノイマン(von Neumann, J. L.)が実現したもので,記憶装置に入れられたプログラムを逐次的に実行していくタイプの計算機。チューリング機械であるため,理論的には計算手順さえ決まれば,限られた時間のなかで計算結果を出すことができる。しかし,対象となる計算によっては,その計算量は莫大になり,実用的な時間内に計算ができないことがある。 →非ノイマン型計算機 →チューリング機械 ◆松尾太加志

脳     【ノウ】🔗🔉

     【ノウ】 brain  中枢神経系のうち頭蓋のなかに位置する部分で,上から順に大脳半球間脳小脳中脳きよう延髄に区分され,延髄の下に脊髄が続いている。これらの間に明確な境界があるわけではないが,脳の個体発生に対応しており,また機能の区分とも一致している。大脳半球は表面を覆う大脳皮質と深部に埋もれた基底核(大脳核)からなり,間脳は視床視床下部,視床腹部などからなる。小脳も小脳皮質と小脳核とからなる。一括して脳幹ともよばれる中脳,橋と延髄は,より上位と下位とを連絡する線維の通路にあたるが,そのなかに多数の脳神経核が埋もれている。脳幹は生きていくために必要な基本的機能を営む部位にあたり,小脳は運動に関係し,よりよく生きるための高次機能には,高等動物ほどよく発達している大脳半球が関与している。大脳半球のなかでも系統発生的に古い部分は大脳辺縁系といい,これには扁桃体,海馬などが含まれる。 →大脳半球 →間脳 →小脳 →中脳 →橋 →延髄 →脳幹 ◆河内十郎

心理学辞典 ページ 1721