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頭頂葉     【トウチョウヨウ】🔗🔉

頭頂葉     【トウチョウヨウ】 parietal lobe  外側面では中心溝より後方,および外側溝より上に位置する。内側では頭頂・後頭溝より前にまで広がる。頭頂葉は,大きく中心後回・頭頂葉後部・角回(縁上回部)に区別される。中心後回には体性感覚野の3野・1野・2野が位置し,頭頂葉後部(5野・7野)には体性感覚連合野と視覚連合野が位置する。角回(縁上回部,39野・40野)は,ペンフィールドによる後部言語野に含まれる。臨床的研究では頭頂連合野の損傷によって,触覚的立体失認・身体失認・空間知覚障害・観念失行・構成失行・観念運動失行・ゲルストマン症候群を生じる。また,特に右頭頂葉の損傷によって半側空間無視がみられる。 →身体失認 →空間失認 →観念失行 →ゲルストマン症候群 ◆靱負正雄

疼痛     【トウツウ】🔗🔉

疼痛     【トウツウ】 →慢性疼痛

同定     【ドウテイ】🔗🔉

同定     【ドウテイ】 identification  長い間会っていなかった知人と再会したとき,顔は覚えがあるのに,名前を思い出せない,という経験をすることがある。このような場合,名前を思い出すと,その知人が誰か同定できたことになる。つまり,知人の顔は記憶にある顔と知覚的に一致しており,その状態からさらに名前を呼び出すことによって同定が成立する。このように,同定は,刺激対象の知覚特性と連合する様相の異なる情報を取り出すことである。 →文字認知 →顔認識 ◆須藤昇

道徳意識     【ドウトクイシキ】🔗🔉

道徳意識     【ドウトクイシキ】 moral consciousness  道徳性を心理学的あるいはたんに便宜的に意識判断感情態度行動などに分けたとき,道徳的原理や基準についての認識を道徳意識とよぶことがある。既存の道徳的規則や基準をどの程度意識しているのか,また行為の善悪の判断にどのような原理や基準を用いているのかといった観点から理解することができる。 →道徳性 ◆二宮克美

心理学辞典 ページ 1619