島 【トウ】🔗⭐🔉振
同一視 【ドウイツシ】🔗⭐🔉振
同一視 【ドウイツシ】
identification
元来は
精神分析における
防衛機制の一つであるが,最近は自分にとって重要な人の属性を自分のなかに取り入れる過程一般をさして用いられる。
発達において同一視(同一化)は重要である。子どもは親からの
賞罰,禁止を
内在化することでその社会・文化に
適応可能となり,また重要な複数の他者との同一視を通して,
アイデンティティ確立の基礎が築かれるからである。なぜ親との同一視が起こるのかに関しては,
エディプス・コンプレックスとの関連で説明する
S. フロイトのほかに,
マウラーによる
S-R説からの説明がある。彼は,一次的
報酬としての養育を親から反復的に受けることで親の特性そのものが二次的報酬価をもつようになり,その結果として親のまねが生じ親の特性が内在化される,とした。また同一視として説明されていた現象を,
N. E. ミラーとダラード(Dollard, J.)は
模倣,
バンデューラは
モデリングとよび,
学習理論の立場から説明している。
→防衛機制 →エディプス・コンプレックス →モデリング →模倣 →内在化 →重要な他者
◆越川房子

















心理学辞典 ページ 1589。