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中心視     【チュウシンシ】🔗🔉

中心視     【チュウシンシ】 foveal vision  視野の一点を凝視する場合には,網膜において空間弁別力・色弁別力が最も高い中心窩に結像するようにして見る。これを中心視といい,視角にして1°以内である。注視点から視角2〜3°の範囲で見ることを近中心視(parafoveal vision),さらに外側で見ることを周辺視という。視覚中枢においては視野情報が均等に処理されているわけではなく,中心視情報の処理により大きな割合の神経細胞があてられている。 →視野 →中心窩 →網膜 ◆佐藤宏道

中心的意味     【チュウシンテキイミ】🔗🔉

中心的意味     【チュウシンテキイミ】 central meaning  たとえば「男はオオカミだ」という文の例では,オオカミは「危険で油断のならない人間」というようなニュアンスを聞き手に伝える。これはオオカミという語の隠喩的な(metaphorical)意味である。この用法は,「食肉目イヌ科に属する哺乳類」という内容を指示するオオカミの一般的意味を前提としてはじめて成立する。この後者の意味のように,ある語の意味のうち,特殊ではない文脈で,多くの人が最も自然に思い浮かべる通常の意味が中心的意味である。 →メタファ →周辺的意味 ◆橋元良明

心理学辞典 ページ 1504