中心窩 【チュウシンカ】
fovea centralis
視野の中心部の情報を処理するための
網膜部位で,ヒトでは直径約1mm。視対象の細部を正確に
弁別するための高空間解像力を獲得するために特殊化した構造をしている。すなわち,中心窩
かには視細胞のうち小型の
錐体のみが非常に高密度に分布しており,また,視細胞から
双極細胞を介して
神経節細胞への収束が少なく,個々の錐体の情報が忠実に視覚中枢に送られる。これに対し周辺部網膜では桿体の密度が増し,視神経への情報の収束が強くみられ空間解像力は低下する。
→錐体 →中心視 →網膜
◆佐藤宏道