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中隔核     【チュウカクカク】🔗🔉

中隔核     【チュウカクカク】 septal nuclei  中隔核は,透明中隔よりも腹側で,前交連の背部に位置する。中隔核は,内側核・外側核・背側核などに分けられる。内側核は,海馬に線維を送っているのに対し,外側核は,海馬から線維を受け,脳弓を介した海馬の重要な入出力野となっている。中隔核から海馬への入力は,海馬のシータ波脳波発生のペースメーカーとして重要視されている。背側核は嗅球から内側嗅条を介して嗅覚情報を受け,髄条に送り出す。ヒトで中隔核を電気刺激すると,快感を生じたり,敵意がなくなったりする。動物でも中隔核の刺激を求めていわゆる自己刺激行動が起こることから,快感を生じていると考えられる。 →海馬 →シータ波 →脳弓 →髄条 →神経成長因子 →報酬系 ◆靱負正雄

中隔野     【チュウカクヤ】🔗🔉

中隔野     【チュウカクヤ】 septal area  中隔の皮質部をさし,原皮質に属する。これには脳梁下回(subcallosal gyrus)と終板傍回(paraterminal gyrus)が含まれる。脳梁下回は25野に相当する。中隔野は辺縁皮質に属する。中隔野は内側嗅条より直接に嗅覚情報を受ける。その他,視床背内側核・帯状回扁桃核・側頭極などとの間に神経結合がみられる。中隔野は機能的に自律系の調節や情動に関係があるらしい。 →原皮質 →帯状回 →扁桃核 ◆靱負正雄

心理学辞典 ページ 1501