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第二種の誤り     【ダイニシュノアヤマリ】🔗🔉

第二種の誤り     【ダイニシュノアヤマリ】 →第一種の誤り/第二種の誤り

第二信号系     【ダイニシンゴウケイ】🔗🔉

第二信号系     【ダイニシンゴウケイ】 second signaling system  パヴロフ高次神経活動の学説では,には二つの信号系があるとした。第一信号系は動物にもヒトにも共通であり,具体的な感覚の形で外界を反映し,特定の刺激反応との間の条件反射もこれによる。第二信号系はヒトにのみ特有であり,第一信号系からの情報をまとめる抽象的思考言語をいう。第二信号系は脳の上位の機能であり,第一信号系による現実の信号を抽象し,普遍化する働きを担う。 →高次神経活動 →条件反応 →言語 ◆磯博行

大脳     【ダイノウ】🔗🔉

大脳     【ダイノウ】 cerebrum  のなかで,終脳,間脳および中脳を合わせて大脳という。それに対して,残りのきよう小脳延髄を菱脳という。終脳は正中線にある大脳縦裂によって左右の大脳半球に分かれる。終脳の表面は多くの神経細胞の集合した灰白質大脳皮質でおおわれ,その内側には神経線維からなる白質大脳髄質がある。この大脳皮質と大脳髄質を合わせて外套とよぶ。大脳髄質の深部にはさらに大脳核とよばれるいくつかの神経核を含む灰白質がある。大脳皮質は系統発生的に古い古皮質原皮質と新しい新皮質からなる。古皮質・原皮質は大脳核の一部および新皮質の一部(中間皮質)とともに,脳幹(間脳・中脳・橋・延髄の総称)を取り巻く大脳辺縁系を構成する。新皮質は機能的に感覚野運動野,および連合野に区別される。間脳は,第三脳室を囲む大きな灰白質の塊で,視床,視床上部,視床後部,視床下部の四つの部分からなる。それぞれの部分は多くの核を含む。中脳は間脳の下方にあるきわめて狭い領域で,四丘体・中脳被蓋・赤核・黒質・内側毛帯・中心灰白質など多くの核と線維群が存在する。大脳は,機能的に菱脳より上位に位置し,外的環境に適応する高次な精神過程により密接に関係するのに対して,菱脳は呼吸・睡眠・意識・自律機能など生命維持に重要な機能を果たす。しかし,両者は,互いに独立ではなく,相互に影響し合う。 →間脳 →中脳 →橋 →小脳 →延髄 →大脳半球 →視床 →視床下部 →髄条 →松果体 →交連線維 ◆靱負正雄

心理学辞典 ページ 1426