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錐体視     【スイタイシ】🔗🔉

錐体視     【スイタイシ】 →明所視

錐体路系     【スイタイロケイ】🔗🔉

錐体路系     【スイタイロケイ】 pyramidal system ; pyramidal tract  身体の運動の実現や調整を行う運動性神経路は,錐体路系と錐体外路系に分けられる。錐体路系は,主として大脳皮質運動野から始まり,中脳きようを通って,途中で分岐しながら延髄へと下る皮質核路(皮質延髄路)と,脊髄まで下行する皮質脊髄路からなる。錐体路系という名前は,特に皮質脊髄路で,その大部分が延髄の錐体で左右交差することに由来する。随意運動に重要な役割を果たす神経路で,手の運動をはじめとして細やかな協調と熟練性のある運動の制御を行う。サルやヒトなどの霊長類で最もよく発達している。 →大脳皮質 →運動野 →錐体外路系 →運動ニューロン →運動制御 ◆木村英司

垂直・水平錯視     【スイチョクスイヘイサクシ】🔗🔉

垂直・水平錯視     【スイチョクスイヘイサクシ】 vertical-horizontal illusion  垂直方向と水平方向にある物理的長さ・距離の等しい線分や間隔に対して垂直方向が過大視される知覚現象。正方形やヴント = フィック図形(幾何学的錯視の項の図g)・ヘルムホルツの正方形(同h)では水平より垂直の長さが大きく見える。 図表 環境の枠組に対してではなく観察者の網膜座標に対して垂直となる部分が過大視されるので,この錯視は自己中心的な垂直・水平関係によって決まるといえる。 →異方性 →自己中心的定位 →錯視 →幾何学的錯視 ◆大倉正暉

心理学辞典 ページ 1193