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真空活動     【シンクウカツドウ】🔗🔉

真空活動     【シンクウカツドウ】 vacuum activity  捕食などの行動が,本来それを解発する外的刺激のない状態で発現する場合をいう。衝動反応によって解消されないと,蓄積され,それによって行動を解発する刺激の閾値いきちが下がり,最後には外的刺激なしで反応が発現してしまうのだと解釈され,衝動の自発性の根拠とされるが,実際に何らの外的刺激も存在しなかったと断じることは困難であるとの批判がある。 →衝動 ◆根ヶ山光一

神経解剖学     【シンケイカイボウガク】🔗🔉

神経解剖学     【シンケイカイボウガク】 neuroanatomy  最も高次な身体機能としての精神活動を実現する機能系(統)の一つの神経系の構造を研究対象とする。神経解剖学は,神経系を構成するニューロンやグリアの構造やさまざまな脳部位のニューロン間の神経連絡を個体発生と系統発生の観点から捉え,その内在する構造原理を明らかにしようとする。精神過程を担う神経系の解剖学的研究としては,神経連絡の分析が中心的課題となる。このために現在,軸索内輸送の現象を利用したさまざまな種類の標識法(tracer techniques)が最も使われ,これによって神経連絡の知識は1970年代以降飛躍的に増えた。 →神経系 →大脳皮質 →神経細胞 →グリア細胞 ◆靱負正雄

神経核     【シンケイカク】🔗🔉

神経核     【シンケイカク】 nucleus  大脳半球の深部にある灰白質で,同じ機能に関わる神経細胞の集団を神経核とよぶ。大脳(基底)核をはじめ,間脳中脳きよう延髄には多くの神経核がある。末梢神経系では,同様の神経細胞の集団を神経節とよぶ。 →大脳核 →間脳 →中脳 →橋 →延髄 →末梢神経系 →神経節 ◆靱負正雄

心理学辞典 ページ 1127