集合的無意識 【シュウゴウテキムイシキ】🔗⭐🔉振
集合的無意識 【シュウゴウテキムイシキ】
collective unconscious
ユングの概念で,普遍的無意識とも訳されている。ユングは人間の精神(
プシケ)を構成部分,内容,力動的力,そして相互関係という4側面から捉えているが,集合的無意識は構成部分の一つである。
S. フロイトの局所論では
イド,
自我,
超自我の三つに区切られていたが,ユングは自我,個人的無意識,集合的無意識,
ペルソナの四つに分けている。自我は
意識の部分であり,ペルソナは社会的な部分である。したがって,
無意識の部分が不快感や
不安を喚起するために意識によって
抑圧された個人的な内容をもつ個人的無意識と,人類に共通でより深い人格層にある集合的無意識に区別される。前者の内容が
コンプレックスであり,後者の内容が
元型である。精神病者の
妄想など病的体験内容と神話や民話との共通点から,集合的無意識が考え出された。
→無意識 →プシケ →ペルソナ →元型
◆小川俊樹














心理学辞典 ページ 984 での【集合的無意識 】単語。