ジャネ 【ジャネ】
Janet, Pierre(1859-1947)
20世紀前半のフランスの
精神医学と
臨床心理学に支配的な影響力を及ぼした精神医学者。
ヒステリー研究で有名な
シャルコーの門下生で,心理的緊張(力)という概念を鍵としてヒステリーと
精神衰弱を区別した。ジャネはまた心理的緊張の概念を鍵として心理現象の層次構造を考えたことで有名である。高次の心理的緊張が低下すると低次層の機能が現れるというジャクソン(Jackson, J. H.)流の考えである。
→vid.文献
◆丹羽真一