視野 【シヤ】🔗⭐🔉振
視野 【シヤ】
visual field
眼球を動かさずに同時に見える範囲のこと。一眼で見える視野を単眼視野,両眼で見える視野を両眼視野という。頭部を動かさずに眼球のみを動かして見える範囲を動眼視野という。視野の広さは,測定に用いる刺激の特性(
輝度,波長,面積,呈示時間など)や刺激を動かすか静止させたままかにより異なるが,白色光を用いた標準的な単眼視野は凝視点を中心に上方向に約60°,下方向に約70°,外方向に約90°,内方向に約60°である。色光を用い,色みが観察できる範囲を色視野といい,ふつう赤や緑の色視野は黄や青の色視野より狭い。視野は
網膜から
大脳の視覚皮質に至るまでそれぞれの部位で対応表現をもっており,網膜,視神経や視覚皮質の障害により視野の一部が欠損したり視野の半分が見えなくなる半盲症などが生じる。左右両眼ともに外方向約15°の位置に視神経が眼球を出る乳頭部に当たる
盲点がある。
→視野計 →眼球運動
◆苧阪直行




心理学辞典 ページ 933 での【視野 】単語。