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実験心理学     【ジッケンシンリガク】🔗🔉

実験心理学     【ジッケンシンリガク】 experimental psychology  実験を研究方法とする心理学。歴史的には,思弁的方法による心理学に対立する概念である。今日においてはたいていの領域で実験的方法が使われているが,早くから実験的方法を導入した感覚知覚記憶学習思考等の領域の心理学をさす場合が多い。アメリカ心理学会(APA)では,名称に「実験心理学」が含まれるジャーナルを4種類刊行している。すなわち,「一般」「人間の知覚と遂行」「学習,記憶および認知」「動物の行動過程」であり,この名称からおおよその分野が推測される。これとは別に,行動神経科学,異常心理学,応用心理学,比較心理学,相談・臨床心理学,カウンセリング発達心理学教育心理学パーソナリティ社会心理学職業心理学,心理学評論というタイトルのジャーナルを発行しているので,それらは実験心理学には含まれないと考えられる。また「実験心理学」という名称は,応用的な現場的な研究に対して一般的・理論的な法則定立を目的とする意味で使われる場合があり,その場合一般心理学,基礎心理学とほとんど同義であり,応用心理学に対して用いられる。また理論心理学に対立する意味で「実験」という語が使用されているわけではなく理論も扱われる。 →一般心理学 →実験《大山正1984→vid.文献 ◆嶋田博行

心理学辞典 ページ 895 での実験心理学     単語。