指示的療法 【シジテキリョウホウ】🔗⭐🔉振
指示的療法 【シジテキリョウホウ】
directive therapy
ウィリアムソン(Williamson, E. G.)は
客観テストや個人的資料を収集し,分析し,それらを総合することによって
クライエントを理解し,それらの資料を活用することによってクライエントの自己理解を促進しようとした。したがって
カウンセリングの方法は,
カウンセラーが主導的にクライエントを指導する指示的なものとなる。ウィリアムソンの理論は臨床的カウンセリングとよばれていたが,
ロジャーズとの論争により,指示的カウンセリング/療法とよばれるようになった。指示的療法と非指示的療法の立場の違いは,クライエントが自らの力で問題を解決できると考えるか否かによる。クライエントに必要な知識や技能が不足していると見なしてそれを指導,教授する場合は指示的であるといえる。クライエントにとっての具体的な目標が明確である場合は,それを実現する手段として指示的技法を活用することが多い。
→指示的カウンセリング →非指示的精神療法
◆玉瀬耕治





心理学辞典 ページ 869 での【指示的療法 】単語。