自己注意理論     【ジコチュウイリロン】🔗🔉

自己注意理論     【ジコチュウイリロン】 self-attention theory  自己注意を向けることが,その人の認知感情行動に引き起こす効果を説明する理論のこと。デュヴァルとウィックランド(Duval, S. & Wicklund, R. A.1972)の自覚状態理論は,自己へ向けられた注意が強まると,人は自ら理想と見なす状態に達していない自分に気づく不快さを避けるために,自分を理想状態に適合させようと努めはじめるか,注意を自己からそらして不快感を避けようとすると仮定する。この理論の修正モデルが提唱されており,バス(Buss, A. H.1980)の自己意識理論では私的自己へ注意が向けられると自己理解の促進効果と感情の増大効果が起こり,公的自己への注意は自尊感情の低下や同調行動の促進が生じるとする。カーヴァーとシャイア(Carver, C. S. & Scheier, M. F.1981a)の制御理論は,行動の自己制御の観点から諸理論の統合と精緻化を図ろうとし,ギボンズ(Gibbons, F. X.1990)の改訂モデルは認知論から自覚状態理論を精緻化しようとしている。いずれの理論も,自己への注意の喚起の操作として自己の鏡映像や録音再生された声との接触などを考えており,その刺激操作が理論の特徴の一つとなっている。 →自己 →自己意識 →制御理論 →没個性化 →vid.文献 ◆押見輝男

心理学辞典 ページ 857 での自己注意理論     単語。