四丘体 【シキュウタイ】🔗⭐🔉振
四丘体 【シキュウタイ】
corpora quadrigemina
中脳蓋にある二対の隆起をいう。下の対は下丘(inferior colliculus),上の対は上丘(superior colliculus)といい,それぞれ,
聴覚と
視覚の伝導路を構成する。下丘は,外側毛帯を介して蝸牛神経核と台形体核から聴覚入力を受け,両側性に
視床の
内側膝状体しつじようたいに線維を送る。上丘の浅層は,
網膜の神経節細胞の
Y細胞とW細胞から視覚入力を受け,おもに
視床枕や
外側膝状体に投射する。一方,上丘深層は視覚入力のほかに体性感覚や聴覚の入力を受ける。これらの感覚刺激に対して,ニューロンが同じ方向の刺激に応答する傾向をもつことから,機能的に眼や頭部または身体を刺激の方向に向ける,いわゆる空間定位に重要な役割を果たすと考えられている。
→網膜 →視覚伝導路 →聴覚伝導路
◆靱負正雄








心理学辞典 ページ 823 での【四丘体 】単語。