シェマ 【シェマ】
sch

ma[F]
この言葉は最初,先行する
反応が後続する反応の道筋をつける過程をさすものとして,
神経心理学の分野で用いられた。その後,
バートレットがこの語を物語記憶の研究に転用してからは,認識の枠組という意味でさまざまな分野で用いられるようになった。特に,
ピアジェの理論では,既存のシェマにより情報を取り入れる同化の過程と,シェマ自体を変更する調節の過程の二つが
適応や
発達にとって重要であるとされた。近年の
認知心理学においても,このシェマの概念は重要であるが,その場合には英語の
スキーマが用いられている。
→同化/調節 →スキーマ
◆子安増生