ゲルストマン症候群 【ゲルストマンショウコウグン】
Gerstmann's syndrome
ゲルストマン(Gerstmann, J.)が1930年に,手指失認と左右見当識障害と失算と
失書を併せ示す障害を一つの症候群として発表して以来,ゲルストマン症候群といわれている。病巣は
大脳左半球
頭頂葉角回部から
後頭葉にかけての領域とされている。しかし,ベントン(Benton, A. L.)のように,四つの症状の間には内的相関が見出されないとして,症候群と見なすのを疑問視する立場もある。
→失認 →神経心理学 →失見当 →失書
◆佐々木和義