暗順応 【アンジュンノウ】
dark adaptation
明るい場所から急に暗い場所に移ると,最初は何も見えなくなるが,時間の経過とともに少しずつまわりの様子が見えるようになる。これは,
視覚系の
受容器には
錐体と
桿体の2種類があり,それぞれが作用する
明るさのレベルが異なっていることによる。すなわち,明るい所では錐体が機能し,暗い所では桿体が機能するという分業体制が成立しているが,桿体の機能が完全に発揮されるようになるまでには時間がかかることから生じる現象である。完全に暗順応するまでには30〜40分かかる。
→錐体 →桿体 →明るさ →二重作用説 →暗所視 →明順応
◆日比野治雄