恐怖反応 【キョウフハンノウ】🔗⭐🔉振
恐怖反応 【キョウフハンノウ】
fear response
嫌悪刺激の到来もしくはそれを予期することで生じる
反応を恐怖反応もしくは不安反応とよんでいる。恐怖反応は大きく認知的・生理的・行動的の三つの次元から測定することが可能である。認知的次元での恐怖反応の測定法としては,(1)特性的な恐怖傾向を測定する
FSS,(2)刺激や嫌悪状況により喚起された恐怖の程度を測定する
STAI スタイ,AACL(
感動形容詞チェックリスト),SUDS,(3)レバーやダイアルによる連続的同時モニター法などがある。生理的次元で測定される恐怖反応の指標としては,筋電や心電,呼吸,
皮膚電気活動,および尿中・血中の生化学的変化などが用いられている。行動的次元での恐怖反応は,(1)
自己刺激的行動や声の調子といった非言語的行動,(2)課題遂行のミスや遅れ,(3)嫌悪刺激への接近距離や接触回数,(4)回避・逃避行動の程度などで評価される。これら三つの次元での反応は,相互に関連しあっているが,厳密な対応関係があるわけではない。むしろ反応間の関係の程度で,恐怖や不安の程度を評価したり,治療技法の決定やその評価が行われている。
→不安 →回避 →FSS →STAI →感動形容詞チェックリスト →皮膚電気活動
◆生和秀敏







心理学辞典 ページ 491 での【恐怖反応 】単語。