嗅球 【キュウキュウ】
olfactory bulb
前頭葉の下,
脳の先端に突き出た
嗅覚の第一次中枢で,左右一つずつある。
嗅細胞から送られてきた電気的信号を受け,情報処理を行い,高位の中枢へ伝える。また,高位の中枢からの神経支配も受けている。嗅球は,嗅神経,糸球体,房飾細胞・僧帽細胞,神経線維,高位の中枢へ向かう経路,高位の中枢からくる経路よりなる6層をもつ。最近,糸球体は嗅細胞からの情報を選別して僧帽細胞に伝え,僧帽細胞は応答するにおいの種類によって嗅球内に占める部位が異なることが報告されている。
→嗅覚 →嗅覚伝導路 →嗅受容機構
◆斉藤幸子