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気分変調性障害     【キブンヘンチョウセイショウガイ】🔗🔉

気分変調性障害     【キブンヘンチョウセイショウガイ】 dysthymic disorder  気分変調(dysthymia)とは,広義には正常な気分から偏った気分の状態をさし,狭義には抑うつ的な気分の状態をさす。気分変調性障害は,アメリカのDSM-(APA1980)において定義された診断概念であり,軽症で持続的な抑うつ気分を主徴とする,気分障害の一型である。これは,従来抑うつ神経症とよばれてきた病態にほぼ相当する。DSM-(APA1994)によれば,下記のような特徴を示す。すなわち,ほとんど一日中の慢性的抑うつ気分が,少なくとも2年間持続する。抑うつ気分の期間中,食欲減退または過食,不眠または過眠,気力低下または疲労,自尊心の低下,集中力低下または決断困難,絶望感などの症状がみられる。この障害の2年の期間中に,症状のない期間が2カ月より長く続くことはない。また,うつ病の慢性化や部分寛解に伴う慢性抑うつ状態は,この障害に該当しないが,この障害にうつ病が合併することはありうる。 →気分 →気分障害 →抑うつ神経症《Burton, S. W. & Akiskal, H. S.1990→vid.文献 ◆高野佳也

心理学辞典 ページ 437 での気分変調性障害     単語。